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内容説明
クラシックの名曲はウソばかり? ベートーヴェン、バッハ、モーツァルトら巨匠たちの名曲に隠された数々のエピソードとは。最新の音楽学をもとに、通説から解放し本当の名曲を再定義する。初心者がみずみずしくクラシックを楽しむ扉を開く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
96
情報過多の時代に、新たに名曲紹介の本を書くのはとても難しいはず。よほど視点が新鮮でないと読んでもらえない。著者は、従来本のような「音楽的解説」や「感情論」というアプローチを廃し、「歴史的背景や受容の変遷」に絞って10曲の作品を取り上げる。そして、その目論見は見事に成功している。巨匠たちの有名作品の謎解きもワクワクするし、ヒルデガルト・ビンゲンのような隠れた名曲の発見もある。更に、芸術作品が、作者の意図を離れ、その後の受容史の中で新たな意味付けがなされていく面白さも満喫できる。いい書き手と出会えた。嬉しい。2026/03/27
ムーミン2号
12
最先端の研究者が専門の音楽用語を駆使せずによ~くわかるように記してくれている新書。取り上げられているのは10曲のみだけどいろんな曲の「知ってるつもり」がどんどん更新されていく。音楽のいろんな面が照らし出されて面白い。出版元やAmazonのちょっと刺激を加えようとする宣伝文句とは内容はちょっと(随分)異なっていて、そんな刺激的な内容で読ませようとするものではない。極めて正当でかつパブリックなもの。ヴィヴァルディやバッハの超有名曲からラストはクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」。超満足。2026/02/25
ヨハネス
7
もちろん音楽に関わる話が読みたかったのに、どうしてもゴシップ的な話に興味が向いてしまう。クロイツェルソナタを献呈されたクロイツェルはドイツやオーストリア音楽をバカにしており、実は別のバイオリニストブリッジタワーが初演しており、彼の父は西インド諸島出身の黒人。春の祭典初演の暴動は音楽でなくバレエの振付けが理由と言われるが、興行主ディアギレフは暴動を計算していたらしい。W不倫で結婚したドビュッシーとエンマがたった5年で暗雲、等。2026/04/17
manabukimoto
6
映画「ヴィヴァルディと私」鑑賞後、彼を知りたくて本書に辿り着く。 バロック時代における標題音楽の代名詞と言える「四季」。急緩急という「協奏曲に期待される形式」を作ったのも彼。 映画の舞台となる慈善院ピエタの説明も。水の都ヴェネティアは歓楽街であり高級売春婦がもてはやされた。売買春→非嫡出子→孤児院。そして男の子は職人として手に職をつけるが、女の子は…。そこであてがわれたのが「音楽」。施設での演奏会を催し観光客から利益を得る。女子たちの抜けられないシステムを理解できた。 大阪公立大学森ノ宮ライブラリー蔵書2026/05/29
セロ弾き
4
クラシックを面白おかしく書いた読み物は読まないが、これはなかなか音楽史史実に裏打ちされたマニアも喜ぶ本だった。ハルサイの初演の騒ぎの話は知っていたがとても詳しくかいてあったり、クロイツェルソナタをクロイツェルが弾いた記録がないとかとても読み応えありました。2026/05/25




