講談社現代新書<br> 生命とは何か 溶けていく「個体」の境界線

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講談社現代新書
生命とは何か 溶けていく「個体」の境界線

  • 著者名:中屋敷均【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2026/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065429983

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内容説明

「わたし」の中に無数の生命が潜んでいる。あなたの中の「他者」とは何か? 異なる生命体の共存と融合が形作る「生命」。最新研究でわかった「驚きの生命観」

中江有里さん(女優)絶賛
生物は独りでは生きられない。
「他者」とつながり、体の内の「内なる下界」に 生かされ、長い時を重ねて私はここに居ると感じ入った。


「はじめに」より
本書が描く生命の姿は、複合体としての実在である。「わたし」の中には、実は多くの生命体が複合体として存在している。それは遺伝子という意味でも、細胞内小器官(オルガネラ)という意味でも、また生物種の共生体という意味でもそうである。どこに区切りがあり、どこからが「わたし」で、どこからが「あなた」なのか、その境界さえ判然としないものも少なくない。生命は合体し、新たな形の生命を生んでいく。「あなた」と「わたし」は混在しており、そしてその合体は、時に物理的な「わたし」だけでなく、「意識」や「心」としての「わたし」にさえ影響を及ぼしている。

「あなたはだれ?」

本書を読み終えた時、その問いかけに、果たしてあなたはどう答えるだろうか?

第32回科学出版講談社賞受賞作家が描く「驚くべき生物たちの姿」

読み始めたらとまらない
ビックリ仰天のエピソード満載

●オオカミを群れのリーダーにするトキソプラズマ原虫
●ウシはウシだけでは ウシになれない?
●腸内細菌の移植で性格が変わる! 便移植で臆病なマウスが活発なマウスに
●光合成生物を取り込んだ生物を、さらに取り込んだ生物をさらに取り込む…葉緑体を巡る驚きの共生マトリョーシカ
●私たちの皮膚を守る保湿成分の生成にウイルス由来の遺伝子が関わっていた
●カマキリを「入水自殺」させる寄生者ハリガネムシの恐るべき宿主操作術
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

武井 康則

11
人類の3人に1人は感染しているらしいトキソプラズマはドーパミンを分泌させるので、人は積極的になり人々から信頼され頼られる。その結果、人を集め、菌はより多くの人に感染できる。腸内フローラとかミトコンドリア、葉緑素まで、もとは外からの生物だった。寄生生物の中には自分の遺伝子を削って身軽になり、代わりに宿主の遺伝子を取り込むものもいる。中から操作するのではなく、一体化しているので寄生生物が乗っ取っているようなものになっている。2026/04/01

こだまやま

9
盗葉緑体、ゲノム退縮、様々な形で合体する生物の解説が面白い。生きている間だけが孤独、みたいなことを誰かが言っていた気がするが、これだけ境界の不確かな生物世界の中で、ひとり自我を感じている人間を悲しく感じる。 脳の作りだした自我ではなくて、自己複製を目的とする遺伝子だけが生物を生物たらしめるもっとも確かなもののようだが、何が遺伝子をそう行動づけるのだろうと考えると、堂々巡り。 ほんと生物はなぜ増え続けたいのだろう。2026/04/03

Go Extreme

2
従来生命観の限界:自己完結的→自己複製+代謝+膜=明確な個体 ↓個体境界が溶ける過程 ①代謝的連続性:生命体⇔外部環境(物質+エネルギー)=交流するオープンシステム。絶え間ない原子の入れ替わり→どこまでが自分 ②共生的融合:宿主細胞+他の生物=生命維持に不可欠な機能への一体化 ③遺伝的共有:ウイルス+レトロポゾン等による水平伝播→DNA/情報の移動→種を超えたゲノムの共有 ↓ 新しい生命像:生命=個体-明確な境界+外部環境+他生物+遺伝情報=境界が溶けた開かれたシステム=動的なネットワーク→生命の捉え直し2026/04/19

kuroarizuka

2
生命の個体のなかにもミトコンドリアのようにある種の「他者」が含まれているという話。トキソプラズマや腸内細菌の例は非常に面白かった。おすすめ。 自分としては人間の行動に影響を与えている例をもう少し多く知りたかった。2026/03/02

y

1
細菌好きとしては、細菌が多種多様な生物と共生しているというのは知っていましたが、ウミウシが光合成するというのは驚きでした。 サブタイトルの「溶けていく個体の境界線」というのは言い得て妙で、読んでいる途中や読み終わってからも、うーん…と考えさせられました。 あとがきの守破離も、確かにそうかもと思い、著者のデビュー作を読もうと思いました。2026/04/12

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