今度は異性愛

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今度は異性愛

  • 著者名:松浦理英子【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 新潮社(2026/03発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103327226

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内容説明

宮内祐子はボーイズラブ小説を書き、オンラインで発表してきたアマチュア作家。還暦を過ぎ、定年を迎えた彼女に、ふと初めて「男女物」を書いてみたいという思いが兆した。自らの創作観、性愛観を振り返りながら、小説は書き進められていく。スリリングな構成、性愛の繊細さと読むこと=書くことの歓びに満ちた長篇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

61
「親指Pの修業時代」を読んで、ぶっ飛んだ記憶しかない寡作な作家の最新作を読んでみた。(コロナの影響?)BL小説しか書いたことのないアマチュア作家の「異性愛」小説の創作日記。アラ還の宮内佑子は、コロナ禍で暇つぶしに「筋トレ」を始める。その予想外の変化で、久しぶりに「創作意欲」が湧いてきた。しかも、「今度は異性愛」。実生活では一応「異性愛者」として生きてきたから、記憶や想念をかき回して、底に沈んでいる男女の素材を見直してみる気に。「標語のようにその言葉を並べてみると、一段と活力が漲ってきた。」と、初回の日記。2026/06/10

lisa

20
こんなに読み易いのに松浦理英子。気構えて読み始めたけれど、するすると語り手の日誌に惹き込まれ気がつくと読了していた。異性愛と言いつつ出てくるのは過去の男と語り手の紡ぐ物語の中にだけという潔さ。しかもこの過去の男とのエピソードがなんとも愛らしく、個人的には読んでいて心地良かった。飄々と語られてゆくけれど、最後にはなんだか前向きになれるというか、私も何か始めたいな、と思わせてくれる不思議な作品。今までの松浦理英子とはテイストが違ったけれど、彼女の作品を読めるだけで幸福感を感じる私にとってはオールオッケー。2026/04/26

信兵衛

19
男性同士の性愛小説と男女の異性愛小説は如何に違うか、ということが論じられたり、小説を書くにあたっての苦労話があったりして、面白い。2026/04/26

いっちゃん

10
語り手の女性はほぼ松浦さんかな、という設定でした。とぼけた題名に期待したけれど、ちっとも尖った内容ではありませんでした。むしろ思い出話多めな感じ。主人公の女性が素人作家という設定なので、ご自身きっと微妙なさじ加減をしたんだろう、小説の中の小説。かなり微妙でした。2026/06/11

rinakko

9
ふふ、面白かった。なるほど老境小説か…。主人公(日記の書き手)は60歳を過ぎた素人のBL小説書き。体力の衰えと共に願望や欲望が勢いをなくし、ゆえに自分に陶酔をもたらさないとわかっている男女の性愛を題材に小説を書いてみる気になった…という。ありふれた恋愛を描くのではなく、偏愛や奇妙なこだわりのようなもの、“愛とまでは行かなくとも愛の前駆体のような”おだやかな交わりについての小説を書こうとする思考と試行は、この作者ならではのものだ。登場人物たちの“難儀な性分”の描かれ方も、面倒臭そうで好ましかった。2026/04/02

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