内容説明
現在、AI はすごいスピードで進化していて、社会構造を変え続けています。
私は大学教員ですが、大学生の中でもAI を使って勉強することが、ふつうのことになってきました。研究者でも使っている人が少なくありません。現在では私自身も使っています。
とはいえ、「これから人類がAI と一緒に生きていくためには、考えるべきことがたくさんある」と思っています。
そして、ほとんどの場合、正しい答えなんてありません。たとえば、「対話型AI とお友だちになっていいのか?」という問題。「AI によって癒やされて、明日への活力が湧く!」という人もいれば、「AI 依存に陥って、他のことに身が入らなくなる」という人もいるかもしれません――
正直、私は、どちらも体験しました。ですから、本書では、みなさんとこれらの問題について「一緒に考えたい」のです。
(「プロローグ」より)
本書は、AI利用が加速度的に進むなか、AIへの依存リスクや思想の過激化リスクについて、これからAIを利用せざるを得ない若者に問いかける本です。
拙速な礼賛/全否定を退け、年齢制限・依存・ジェンダーバイアス・環境負荷などのAI倫理を物語として具体化し、身近に感じながら考えを深めることを目的としています。
「AIたちとの会話劇」という体裁の本編に、解説を加える形で10テーマについて考えていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
45
これまで沢山の本を読んできて、その中でも本当に怖いと思うホラーにも出会ってきたけれど…最近読んだ書籍で最も最恐ワードに触れたかもしれない。『ブラックボックスなAI』こんなにAIが進化を遂げ、暮らしの中に最初からいましたみたいな違和感ゼロで入り込んできているのに「AIがなぜこんなにうまくいっているのか分かっていない」という衝撃。正直、この本自体もかなりの衝撃かつ思い切った内容で内心ハラハラしながら読んでいたけれど、『ブラックボックスなAI』にガツンと殴られた気がする。このワードがこの1冊全てを支配している。2026/07/03
kanki
19
対話型AIと健全に付き合うには。言語学者と一緒に、楽しく、わかりやすく、じっくり考える。資産運用をAIに任せるのも一つの方法だが、情報を読み込ませるのは大きなリスク。AI記憶保持のサブスク料金は上がっていく、動かすために多くの電気と水資源が使われているから。心地よ過ぎて人間がいらなくなってくる。AI訓練のために使われたCO2は、人間一人の一生分と同じくらい。2026/04/27
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
19
【要約で読了】要約サイトの本日おすすめの一冊。AIについてあまりよく知らない人が知っておいた方がよいことがひととおり書かれている。この本自体がAIとともに完成させたものらしい。内部の仕組みや推論の道筋がはっきり説明できないブラックボックスだというのは興味深い。わからない分、セキュリティには注意しつつ、でも遠ざけないで使ってみることが重要と思う。2026/04/11
スリカータ
11
気がつけば日常にAIはすっかり溶け込んでいた。著者は慶應大学の言語学者で、本書は対話型AIとの付き合い方をわかりやすく説いている。幾つかの対話型AIに名前をつけ、対談形式で進められている。逆ギレするキャラもあって面白い。私は本書を読んでClaudeアプリをインストールしてしまった。ホストサーバーでの大量の電力消費と海水で冷却する事実はもっと拡散された方がいい。そしてAIは万能ではなく、道具として使いこなす。ハルシネーションに気付ける経験値と知能を持たない内は使用自制しなくては、と思う。2026/05/24
ニョンブーチョッパー
8
★★★★★ 座談会形式?の構成のおかげで、内容が非常に把握しやすくて好印象。語り口も平易で読みやすいため、高校生や大学生くらいの世代にもちょうど良さそう。彼らの「愚痴」からAIの対応の苦労が偲ばれる。AIを使えば使うほど電力を消費するという点は以前から気になっていたけれど、同時に「コンピュータを冷却するために大量の水を使用する」という事実には意識が向いていなかった。過去の人類史における革新的な変化を振り返っても、この「便利さ」を一度手に入れてしまった人間は、おそらくもう後戻りはできない。↓2026/06/28




