眠りの市場にて

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眠りの市場にて

  • 著者名:笹川諒【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 書肆侃侃房(2026/02発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863856776

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内容説明

第一歌集『水の聖歌隊』で現代歌人集会賞を受賞した著者待望の第二歌集。

とうめいな野原にとうめいな野原を 痛むのは縫い合わすときだけ

「この歌集は夢と同じ言葉で書かれている。ここまで徹底して静かな、酸素のうすい夢の言葉で綴られた歌集が、かつてこの世にあっただろうか」(大森静佳さん/栞より)

「ちぐはぐとおもわれた言葉たちはおそらくあるべくしてそこにある。少なくともこれは笹川さんによってちからを吹き込まれた表現なのだとわかる」(江戸雪さん/栞より)

「この歌集で提示される鮮やかな詩情には驚かされる。(略)歌人は、言葉の鮮度の生命線として、敢えて「詩の痛み」に手を伸ばし、自らの詩を精錬する」(石松佳さん/栞より)

【著者】
笹川諒
長崎県生まれ。大阪大学文学部卒業。2014年より「短歌人」所属。歌集『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)で第47回現代歌人集会賞受賞。

目次


素描
絵葉書
風の花嫁
春霖
眠りの市場にて
炎天の鳥


流動
テレーゼ
メゾン野放図
二月の果て
修復
紫犬
梅田
カンタベリー
echo
白く複雑な街
ピカソ展
紙の船を待つ


銀河の音
まっさらな蜂
ボトルシップ
画商
年表
grace
柚子のゆうれい
須磨
猫の髭
紫陽花抄
ルリケール
窓辺のヴァイオリニスト
レモンと巡礼

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rinakko

6
〈牛乳とレモンタルトの日々と呼ぶ読書が妙に楽しい時期を〉〈箔押しのようにせつない馬と馬(こころの左端と右端で生きる)〉〈青白く月はこぼれて神職を選んだユリスモールのその後〉〈図書館と小雨の世界 カタルーニャ語辞典に大きな瞳があった〉〈言霊と猫は似ている ドビュッシー「沈める寺」を聴きつつ思う〉〈赤い龍、赤い月、銀河の音の十三番と占い師言う〉〈冥府、と口に出すとき声は葉の緑それから夢の紫〉〈この世のことはほぼ難しいうっすらと同時に思うレモン・巡礼〉〈空自身が壊れぬように空がまだ試さずにいる一色のこと〉2025/09/09

リサ

4
夢の中にいるような綺麗な短歌が詰まっていた。モチーフが水のものが多くて、無色透明または水色の歌が多い印象でした。この人の見ている夢は世界は美しいのかな。世界を綺麗に捉えられる人が羨ましい2025/09/20

ディディエ・メラ

4
Xでフォロワーが紹介していたので楽しみに手に取るが、普通に日記の域を越えない言葉ばかりだった。短歌って、もっと言葉にエッジがあったり、あり得ないような言葉の組み合わせを楽しむものだと思っているので、痺れるような文字並びを期待する人には合わない歌集。生活習慣とか生活環境が凡庸ならば、その中から生まれて来る言葉にもそれが反映されても致し方ないのだろうか。真ん中辺りまで読んで挫折しました。2025/09/28

kentaro

2
⚫︎思うのは野の笛という言葉だけ 憑かれたように階段のぼる⚫︎ゆっくりと膨らんでゆくのがわかる 詩で詩を洗うための広さに⚫︎とうめいな野原にとうめいな野原を 痛むのは縫い合わすときだけ⚫︎絶唱のやり方がまだわからない ひとりで粉っぽく「朝」と言う2026/03/07

yumicomachi

2
タイトル中の「眠りの市場」は「夢の世界」を作者独特の詩情で言い換えたものだろう。第一歌集『水の聖歌隊』に続くこの歌集では、より無意識の深いところに届くような、不思議に懐かしい清潔さのある作品を多数読むことができる。【空間が丸椅子にささやいている ひかりを埋めて去る日のことを】【小品と呼ぶべき午後にアーモンドチョコを食べつつ言う「そのとおり」】【後輩がはじめて書いた小説の奥のみずうみの小島のピアノ】等。あとがきはなく、江戸雪、大森静佳、石松佳が栞に文章を寄せている。巻末に初出一覧。2025年8月23日発行。2026/02/04

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