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内容説明
もともとハリウッドの映画人による「内輪の賞」だったアカデミー賞は、約百年の歴史を経てその姿を変えてきた。アカデミー賞をひもとけば、映画界やエンタメ業界の変化のみならず、アメリカ社会の変化も見えてくる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
29
タイトルに「入門」とあるので、ビギナー向けの新書かと思いきや、なんのなんの、実に深掘りのある内容だった。もちろん、アカデミー賞の基礎的な説明もあるのだが、そこから現在のアカデミー賞が抱える諸問題を取り上げ、考察している点に収穫が多かった。特に、過去の受賞作を眺めていて「なぜ、この作品に?」と思える疑問に対し、具体的なタイトルを例に出し、当時の時代背景を絡めつつ解説していて、わかりやすい。著者曰く「その年に最も秀でた作品が受賞するとは限らない」。(つづく)2026/02/24
そうたそ
8
★★★★☆ 賞自体の知名度は言わずもがな、だが、その詳細はよほどの映画ファンでなければあまり知らないのでは。本書はそんなアカデミー賞はそもそもどういうものなのか、というところからはじまり、その歴史、近年における転換点、更には選考基準、傾向などをザッと説明してくれる、"入門"というタイトルに偽りのない良書。所々にはさまれる裏話のようなものも面白い。そろそろアカデミー賞だし、というくらいの軽い気持ちで手に取った本だったが、想像以上に中身の濃い内容で映画好きには是非おすすめしたい一冊。2026/03/12
ケー
6
芥川賞、直木賞の選定、受賞にも似た面白さがあるなと感じた。 本屋大賞のように市井の人々が民主的に選ぶ作品ももちろん良いのだけれど、こんなふうに選ばれし映画人たちが各々のプライドのもとに作品を推すってのも美しいし素晴らしい。今年の授賞式が楽しみになった。2026/02/22
fritzng4
2
21世紀、特にここ10年くらいのアカデミー賞を考える上で非常に参考になる本。思えばここ最近雑誌やネット記事はさておきアカデミー賞に関する本ってなかったと思うのだ。そういう意味でもアプローチの難しい題材を現代の視座で小難しくなく叙述し、且つ映画の芸術的価値だけでなく興行的価値社会的価値業界内価値までを描出する、痒いとこまで手が届く志高い労作。昔のアカデミー賞については先達の書物を読めばいいだろうし、映画というメディアはこれからも続いていくのだから懐古的にならず前を向いて考えようというメッセージと受け取った。2026/03/14
読書初心者
0
ハリウッドの大作から日本のインディーズ映画まで、幅広い映画を網羅する著書ならではのアカデミー賞入門書という感じで、サクッと読めて満足。アカデミー賞から派生して、各種映画祭についても論じていたり、著書が一時期を共にした濱口竜介監督とのエピソードだったり、アカデミー賞入門からはみ出した部分の話が面白い。 ただ著者の映画に対する愛や知識量ならもっと濃く深い内容の話も書けると思うので、初単著を経ての次作を期待したい。2026/02/18




