出版社内容情報
自分で決められる⇔責任を負わされる
ひとりを尊重する⇔孤独・孤立に陥る
やりたいことをやる⇔思わぬ非難を受ける
自分で決めたはずなのに息が詰まるのはなぜか。
自分のことは、自分で決める――。
本来善しとされるはずなのに、どこか疲れるのはなぜ?
そもそも自分で決めるってそんなによいものなのか。
他人の決めたことにはどこまで踏み込んでよいのか。
「自己決定」をめぐるこの社会の自縄自縛をときほぐす。
【目次】
第一章 自分で決めることに息苦しさを感じてしまう
……個人化が進む一方で責任を求められる社会
第二章 決定に対する責任の所在
……集団と個人の決定をめぐる責任の論理
第三章 決定を回避する私たち
……選ばずに済ませるためのエビデンスと合理性
第四章 自分で決めたことに追いかけられる私たち
……こうありたいと望んだ「自分らしさ」に囚われる
第五章 決めたことへの介入は「余計なお世話」?
……一人になる決定を尊重するか、孤独・孤立を問題視するか
第六章 緩やかに決められる社会へ
……決められない・誤ってしまう「弱さ」を受け入れるには