内容説明
第49回すばる文学賞受賞作。異形の青春小説誕生! 「本当に久しぶりに、ただただ面白い小説を読んだ」金原ひとみ氏「もっとも読む快楽を感じた」岸本佐知子氏(選評より) 上司のパワハラで退職し、アパートに引きこもっていた野中。ある時、大学時代の友人・忍から「毎月10万渡すからスト6の対戦をしてくれ」と謎の提案をされる。以来、月1のメンクリ通いと週4の忍とのオンライン対戦、そして、毎日最寄りの自販機でマウンテンデューを買ってはふらふら散歩する日々を過ごしていた。九州の実家では父親が病気で死にかけていて、母親からは早く帰るよう懇願されている。“都落ち”が近づくある日、いつもの自販機に貼られた、意味不明な文章が印字されたテープと出会う。[じゃあ一生オマトゥマヘーオマヘマンヘーっつてろよ]野中は、自分の粉瘤の血が飛び散ってしまったそれを【呪物】としてフリマアプリに5000円で出品。すぐに落札されたことをきっかけに、野中は更なる混沌に巻き込まれていく――。だるくて切実、くだらないのに沁みてくる、令和最強の“底辺”青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
144
第49回すばる文学賞受賞作と言うことで読みました。異形の格ゲー底辺青春譚、粉瘤の様に良く解らない作品でした。 私は、粉瘤の手術をしたことがあり〼(笑) https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/funryuumusuko/2026/03/15
ケンイチミズバ
75
今64歳の自分でもギリギリついて行けたか。自分がこのくらいの年齢の頃なら、この連中と変わらないとも思った。上司の圧で会社を辞め電車に乗ることができず引きこもる。いよいよ田舎に戻ろうとしている。社会人を経験してからのモラトリアムに陥って、しかしながら、さほど危機感なしなところが若者の所以。唯一の友達との関係が独特で、公務員、公務ウィンの、とある理由で勝ち組のゲーオタがいる。町屋良平や町田康の世界観もあってまあなんとか最後まで持ちこたえたし、ところどころ笑った。未熟なのは若者の本質で変わらないし懐かしくも。2026/03/05
鯖
19
一枚目が開くなり、みっしりほうで改行なしなの最高に純文学って感じがした。エクセル人間になる適合手術に成功しちゃった部類の人間ではあるけど、エクセル人間になっても村八分はあるし、みんなつらいままだよママン。それでも太い択を通す生き物でありたい。ハーゲンダッツは偉大。これは主人公がいなくなった後の忍くんのが心配ではあるなあ。おまえは仲介者ではない 金星人プラスの偽善者2026/03/07
ゆり
15
興味をひくタイトルで、本屋さんで手に取りました。面白すぎて、読み始めたカフェで笑いをこらえるのが大変でした。綿矢りささんの『グレタ・ニンプ』といい、最近の純文学は読みやすいのも増えてきて嬉しいです。スト6ってストロングゼロか?と思っていましたが、ストリートファイターのことでした。ゲーム好きの兄がいるのでなんとなく用語もわかったので楽しめました。意味不明のテプラも個人的には刺さりました。ピュアな青春ではないけれど、社会人を挫折して都落ちをする若者の、爽やかな青春物語という感じでした。2026/02/20
高風亮
7
文章の流れ方が合致したのか気持ちよく読めた どことなく人との距離を詰めない、詰めれない登場人物達の下手糞なやり取りが可愛げがあってすき2026/02/14
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