内容説明
『猫屋台』の女将ハルノが「日乗」を綴り始めたのはコロナが蔓延り始めた春。女将は怒っていた。アルコール禁止、自粛警察……コロナが悪いんじゃない、お上が無能なんだと。その傍ら綴るのは、吉本家の懐かしい味、父と深夜に食べたピザ、看板猫シロミの死、コロナの渦中に独りで逝った古い知人……。美味しさとユーモアと懐かしさ溢れる食エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
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吉本隆明さんを父に、吉本ばななさんを妹に持つ著者のエッセイ。生真面目でシャイな性格を隠すような口の悪さがいい塩梅でした。コロナ禍の料理屋(完全予約制かつやや気まぐれ営業)エッセイなのに、悲壮感が無いのが勇ましくて好き。政府を「お上」と表現するクセに、自粛も萎縮も何処へやら。持病があろうとふらっと一杯やらずにおられるか!非常事態宣言やら自粛警察やらに振り回されたあの日々の意味を再考したくなる。2026/02/23
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猫屋台と称する飲み屋の店主が、コロナ禍の3年間に書いたエッセイである。店主だが、吉本ばななの姉で漫画家だった方。エッセイは何冊か読んだが、ハルノ宵子の漫画は読んだこと無いな。コロナは、お上と同調圧力に振り回されたよなぁと思い出される。つらい日々を、毎日の買い物と旨いビールでやり過ごすハルノ氏。べらんめえな江戸っ子気質が面白い。2026/03/21




