内容説明
歌と言葉が響き合う、青春×音楽小説の白眉!
声楽を志して音大に進んだ御木元玲は自分の歌に価値を見いだせなくて、もがいている。役者を目指す原千夏はなかなかオーディションに受からない。
惑い悩む二十歳のふたりが、ミュージカルの若手公演で共演することに。彼女たちは舞台でどんな歌声を響かせるのか。
名作『よろこびの歌』の三年後を描き、宮下小説ワールド屈指の熱量と余韻に満ちた、青春×音楽群像劇の傑作!!
巻末には書店員・柳下博幸さんが、自身が手がけた販促にまつわるエピソードを寄稿。カチナツミさんのカバーイラストで装いも新たにお届けします!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
音大で声楽を学ぶ玲、演劇の道に進んだ千夏が、ミュージカルの舞台で出会い、互いの歌と人生を響かせ合う物語。自分の歌に価値を見いだせず深い迷いの中にいる玲。役者を目指してオーディションに挑み続けるもののなかなか結果が出ず、焦りと苛立ちを抱えている千夏。壁にぶつかって自分の可能性を信じられなくなり、懸命にあがく彼女たちの苦悩や葛藤は生々しく、くじけそうにもなりながらも前を向いて頑張ろうとする姿がとても心に響くものがありましたし、玲も参加した千夏たちのミュージカルでの刺激もあって成長する2人の関係が印象的でした。2026/02/10
しゃお
24
『よろこびの歌』から3年後。夢や希望を決して明るいだけのものでは無く、負の側面もあるけどそれを肯定する描き方が、自分が歳を重なた分、余計にしっくりきます。また、自分が何かに熱をもった事があるのだろうかと自分に問いかけると共に、熱を持った彼女たちを羨ましく思えたりも。自分が思い描いたような未来を手にすることは難しいし、それとは違った世界で生きる事になるかも知れないけれど、熱をもって全力を尽くした経験は代えがたいもので、宮下さんんの優しくも時に厳しさが垣間見える文章と共に、とても眩しく映りました。2026/03/12
高箸やすめ
1
解説まで読んで10年以上前に出た作品だと知る。二十歳前後の勢いやもやもやは、いつの時代でも共通していますね。長く社会で仕事をしていて苦手なのは、やる気のない人と向き合うこと。それでも自分の人生の主役は自分なんだよという気持ちでスライダーの投げ方を教えてみようかなと思えてきた。2026/03/15
たまこ
0
突然始まり、淡々と進み、人と人との繋がりが徐々に見えてきて、また淡々と物語が進む。「羊と鋼の森」で圧倒的に美しい文章に魅了された自分としては「宮下奈都さんってこういう文章だったっけ?」と思いつつ読み進め、最終章で突然大きく花開くような表現に終始鳥肌が…。良い読書体験をさせて頂きました。2026/03/24
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