創元推理文庫<br> 怪物を捕らえる者は

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創元推理文庫
怪物を捕らえる者は

  • 著者名:ネレ・ノイハウス【著】/酒寄進一【訳】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 東京創元社(2026/02発売)
  • お盆休みの読書に!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/16)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488276157

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内容説明

聖母マリアの祠の裏、雪の下から16歳の少女の遺体が発見された。遺体や服からアフガニスタン人移民の青年のDNAが見つかるが、刑事オリヴァーとピアが事情聴取をする前に彼は消えてしまった。有力な手がかりが見つからず捜査が難航するなか、数日後の夜に、田舎道で男が車にはねられて死亡する。男は裸足で、体には動物の咬傷や拷問の痕があった。彼はどこから逃げ、誰にこんな目に遭わされたのか――。ふたつの事件の捜査から導き出される、ドイツ警察を揺るがす史上最悪の真相。とてつもない急展開を見せる、大人気警察小説シリーズ。/解説=上條ひろみ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

474
ようやく読了。刺激が強めで派手なのは確かで、中盤以降かなりハマって読める。反面、物語構築の完成度はそれほど高くない印象。移民問題と私刑の、どちらを主軸にしたいのかがぼやけており、広げるだけ広げた風呂敷も、リッシーの事件だけ別枠にして最後に小さくまとめてしまったことで、どこか消化不良感が残る。リッシー事件の真相にピアが気づいたきっかけも正直よくわからない。散々読者を楽しませる材料を提供した後に、あまりにも都合よく勘の良さを発揮して秒で事件を収束させるあっけなさがすごい。今となってはベーンケに同情しかない。2026/06/25

buchipanda3

86
刑事オリヴァー&ピアシリーズ。いやあ面白かった。前に過去作を読んでだいぶ時間が経って雰囲気とか忘れていたが、読むうちにオリヴァーとそのチームの小気味よさを思い出して物語にハマっていった。特に意味深な不穏さを醸し出していた前半から中盤へ差し掛かった際のある出来事が起きてからもう止まらない。ミステリとして事件の関係者の謎めいた思惑が幾つも交錯して最後まで油断ならない展開。題名の怪物という言葉の意味合いに底知れぬものを作中何度も感じた。それは当事者だけじゃなくて無関係者までも含む怖さ。シリーズ未読作を読みたい。2026/05/10

タツ フカガワ

82
行方不明届けが出ていた16歳の少女が雪の下から発見され、殺人事件と断定される。数日後、道路に飛び出してきた男が車に撥ねられ死亡するが、男には大型動物に首を食いちぎられた傷跡があり、それは事故に遭わなくても死に至る傷だった。この二つの事件捜査を中心に進むシリーズ11作目は、いつにも増して波乱の展開で、中盤で起きる衝撃の事件からは読む手が止まらなかった。隠喩として“怪物”がさまざまな意味を持つ表題も秀逸。いやあ面白かった。2026/06/27

ゆいまある

75
少女が殺された。疑われたのは移民の少年。ドイツでは移民増加後、犯罪が深刻化している。しかも未成年(年齢を偽っている場合もあり)だと刑が軽すぎる場合があリ、納得できない遺族たちは私刑を始める。その私刑団体の中枢を成すのがまさかの人物。クリストフとピアにも不協和音。オリヴァーといい、このシリーズ、結婚は上手くいかない。いつも優しいクレーガーも今回は目立たず、楽しみにしていたピアが甘やかされるシーンがない。元々の事件についてもオチが甘い。ドイツにも草薙素子のレイヤーがいるとは思わなかった。続編どうなる。2026/05/01

NAO

57
ドイツの刑事オリヴァー&ピアシリーズ。少女殺害に関与が疑われ公開手配された移民青年が失踪。テーマは移民問題かと思いきや、全く違うものだった。残虐な殺人事件の被害者家族は、心に深い傷を負い犯人を強く憎む。その心情は平穏に暮らしている者には想像もつかないだろうことはよく分かる。だから、こういうことを考えてしまう人も出てきてしまうのだろう。でも、果たしてそれは正しいことなのか。最初の事件の結末からみても、作者がこういう考え方への危惧をかんじていることが分かる。2026/07/27

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