内容説明
聖母マリアの祠の裏、雪の下から16歳の少女の遺体が発見された。遺体や服からアフガニスタン人移民の青年のDNAが見つかるが、刑事オリヴァーとピアが事情聴取をする前に彼は消えてしまった。有力な手がかりが見つからず捜査が難航するなか、数日後の夜に、田舎道で男が車にはねられて死亡する。男は裸足で、体には動物の咬傷や拷問の痕があった。彼はどこから逃げ、誰にこんな目に遭わされたのか――。ふたつの事件の捜査から導き出される、ドイツ警察を揺るがす史上最悪の真相。とてつもない急展開を見せる、大人気警察小説シリーズ。/解説=上條ひろみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
43
毎回楽しませてもらってるシリーズは今回も裏切らない一冊。少女殺害事件が思わぬ方向へと舵を切り捜査11課の面々も衝撃の展開そしてオリヴァー警部はトラウマ級の悲劇に見舞われる。これは辛い、辛すぎるし立ち直れるのか心配です。売れっ子作家となった法医学者ヘニングが良い人に豹変。これは本のネタのためかと思ったけどそればかりじゃない気がするのでピアが心配だけど、ラストの決断はどうなる。あぁ~次作が待ち遠しいです!2026/03/26
mayumi
30
オリヴァー&ピアシリーズ第11弾。16歳の少女の遺体が発見され、移民の青年が容疑者として浮上する。しかし、彼は警察が事情聴取する前に失踪してしまう…というストーリー。ベーンケがいなくなった後の捜査11課は皆和気藹々としていて良い関係性を築いていると思っていたのに、その根幹を揺るがす大事件に言葉を失う。何より、壮絶な現場を目の当たりにしたオリヴァーのトラウマが心配。ピアもプライベートで困難な立場にあり、彼女に手を差し伸べる元夫ヘニングが良い奴だわ。次作からは新しい展開になりそうで楽しみ。2026/03/06
わたなべよしお
17
力作ですね。しかし、ドイツでは、それほどに司法制度に対する信頼が揺らいでいるのだろうか。これが本当の事件だったら、何十年にもわたって、法曹界や警察に傷痕を残すだろうなあ。相変わらず登場人物が多いけど、今作は、さほど混乱しなかった。それだけ、筆者の腕が上がったのだろう。2026/04/12
練りようかん
16
楽しみにしていた新刊、11作目。行方不明届が出されていた少女が遺体で見つかった。家族紹介の場面で引っ掛かりを覚え、容疑者のプロフィールがわかると1つの可能性を頭の隅に置いた。別の事件も被害者について調べると司法の問題がテーマに浮上、社会の不調を洗い出す順調な流れだったが、爆弾立て籠もり後の衝撃で急変。14年も一緒に働いてきたカトリーン、みんなへとへとでそりゃそーだよと思った。主役2人とも元配偶者の関係は次のステージに入っているのだが、彼等にはその次ステージが難しかった。社会犯罪小説の印象強く、面白かった。2026/03/29
yumiha
13
ピア&オリヴァーのシリーズ11巻め。これまでは、オリヴァーが家庭的に恵まれずトラブル続きだったのが比較的に安定し、ピアの方が夫クリストフとの会話も少なく母親の介護問題にも頭を悩ませる展開。その分オリヴァーは絶体絶命の窮地に追い込まれ、更に追い討ちをかけるように最悪の事実が判明して体調不安。初めの方は、移民問題がテーマか?と思いながら読み進めていたら、だんだん被害者家族たちの深い苦悩が迫ってくる。当事者じゃない周囲の人たちのイベント化させて消費してしまう態度を常々苦々しく思っていたので、こっちがテーマか?2026/04/14




