内容説明
人間は謎の中に産み落とされ、やがて謎をほとんど解くことなく死んで行く――。
その作品すべてにミステリ要素を組み込んだと言われる井上ひさし。なかでも、ミステリ色濃厚な隠れた名品を精選。
浅草のストリップ劇場を舞台に、芸以外に芸人の大切なものを盗んで掟を破った男の末路を描く表題作。そして蔦重も登場、『戯作者銘々伝』中の傑作「唐来参和」ほか、暗号トリック、どんでん返し、時代物、実録物、詐欺師……。
文庫未収録を含む短篇と関連エッセイで味わう、井上ミステリの見本市。
文庫オリジナル。
【目次より】
*短篇
「ドラ王女の失踪」
「唐来参和」
「自転車お玉」
「盗む男」
「捨て子」
「あぶらかたぶら泪橋」
「天狗の鼻」
*関連エッセイ(ミステリ作家・作品論)
「一人二役ということについて」
「昭和のホームズ言行録」
「清張文学 魅力のすべて」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Inzaghico (Etsuko Oshita)
5
いろいろなタイプの「謎」が各作品にしかけられている。情に訴えるものあり、最後に思わず笑っちゃうものあり。モッキンポット師の作品を久しぶりに読んだが、あんな神父さん実在したら困る笑(モデルはいる。)神父さんが寝起きしている場所は、きっとSJハウスだな、と思いながら読んでいた。「唐来参和」の江戸時代の切ない男女の絆に泣かされる。惚れた男のためなら、と尽くす女の生き方が想像の斜め上どころか想像の頭上をいく。女の手のひらで転がされていた男も哀しい存在で、救いのない関係というのもあるのだなとしみじみ。2026/02/07
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