内容説明
200年前のモンスターが、時代を超えてよみがえる
小説『フランケンシュタイン』は、しばしば「最初の本格的SF」として位置づけられる。科学者が「人間に似たもの」を創り出すというストーリーは、ますます現実味を帯び評価が高まっている。クローンやロボット、生成AIなどが近い将来、さらに人類に近づくとき、我々はどの道を選ぶのか? 共生? 対立? 依存? 排除? 時代を先取りした古典的名作を読み解く。Eテレ「100分de名著」テキストに書き下ろしの特別章・ブックガイドなど大幅に加筆をして書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
120
ゴシックロマンスかSFと思われている『フランケンシュタイン』だが、本書は「現代文明とは何か」を追及する近代文学と位置付ける。怪物を作りながら拒絶する若きフランケンシュタインに、人体実験やクローン人間などで生命を弄ぶ科学者の傲慢を見る。醜怪な容貌から愛情を与えられず凶悪化する怪物は、虐待や疎外を受けて心が歪んでしまう子供の陰画か。AIが人の知能を超えるのも遠くないとされる今日、ターミネーターのような人に叛乱するアンドロイドの誕生を予言したとすら感じられる。科学技術の進歩に人類は対応できるのかが問われている。2026/03/15
ののまる
7
実は原作をちゃんと読んだことなくて、読みたい読みたいと思っていたので、先にこちらを。うん、先に読んでよかった。2026/02/11
mirun
1
廣野由美子による『フランケンシュタイン』の解説。全章に渡ってフランケンシュタインを読む上でのポイントや批評のとっかかりについて網羅的に説明されているので、フランケンシュタインを読んでいくなかで何を重視して読むべきかについて学びやすいのではないかと思われる。2026/02/11
いつき 守
1
2015年に「100分de名著」で扱われた内容を増補した上での出版らしい。『フランケンシュタイン』?と思いながら手にとって読んでみると、一般的な怪物的なイメージとはちがう世界が小説の中には広がっているらしい。光文社の新訳のほかに新潮や角川からも最近でているらしいので読んでみることにしよう。筆者がやはり『フランケンシュタイン』を題材に大学でおこなった講義をもとにしたものが中公新書から出ているというのでそれも探してみることにしたい2026/02/03
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