内容説明
結納品問屋の娘で食べることが大好きな19歳のお富美は、「飯を食べ過ぎる」と姑に嫌われ婚家から離縁されてしまう。ある日、彼女は知り合いのご隠居の勧めで一軒の鰻屋を訪れ、その美味しさに感激するが、流行りの見立番付にその店は掲載されていなかった。驚いて版元を突き止め番付を作った男を問い詰めるが、彼は食に興味がなく、番付も大金を払った順に掲載しただけだと開き直った。怒りを覚えたお富美は本当に美味しい店だけを集めた忖度なしの鰻番付作りを決意するが……。心温まる江戸ミシュラン物語、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
163
結納品問屋の娘で出戻りのお富美。食べることが好きで、いろいろ食べ歩いていくうちに、知りあったご隠居と鰻屋に行って鰻飯の美味しさを知る。嘘っぱちの鰻の見立番付に怒りを覚えたお富美。忖度なしの見立番付を作ることを決意。まあ、これでもかと鰻を食べる。お富美、おまえは江戸のギャル曽根か!すごい胃袋してるよ。鰻を食べたいと思うけど、この物語で鰻を食べた気分になって、お腹いっぱい。鰻はしばらくいいやとなる。それだけ鰻に特化した物語。鰻を食べたくても、なかなか食べれない貴方。この物語で鰻を食べた気分になってください。2026/01/30
タイ子
86
ご飯を食べ過ぎで離縁されたお富美。「居候三杯目にはそっと出し」って川柳がありますが、嫁でも限度ってものがありまして。食べられる事は幸せなことなのに不自由な立場です。で、このお富美がとある鰻屋で食べた鰻の美味しい事。見立番付に入ってない、何故?!読売の版元がどうやら袖の下をもらって番付を決めてるみたい。そんな阿保な、正真正銘の鰻番付をと江戸中を食べまくるお富美。軍資金は江戸で有名な札差の主人におまかせ。鰻を毎日食べても平気な体ってある意味スゴイ。何も事件が起こらない食べまくり奮闘記。続きがあれば嬉しい。2026/02/10
ツン
54
私は関西風の鰻が好きなので、ちょっと納得できないところもありました(笑)関東風と関西風という意味ではちょっと違うのかもしれないけど。蒸さないほうが好きなんですよね。2026/02/20
nyanco
28
大食らいで離縁され出戻ったお富美。 読売に【大飯食ラフ嫁】と書かれてしまい、実家の家業・結納品問屋に差し障ると母の風当たりも強い。 そんな折、出鱈目な鰻番付を知り、忖度なし・味のみ!の正しい鰻番付作りを始めることに。 出鱈目な番付を作ったのも、【大飯食ラフ嫁】を書いたのも同一人物・庄七、そんな相棒での新番付作成、大丈夫? スポンサーの鍵屋の旦那様の存在が良い。 お富美の食べっぷりも楽しい。【大飯食ラフ嫁】を一度ならず二度戦略に使う妙手も良かったです。 蕎麦番付はなさそうですが、楽しい読書でした。2026/02/14
はる
17
ご飯を食べすぎると言う理由で離縁されたお富美が納得のいかない鰻番付に出会ったことから忖度なしで作る本物の鰻番付を作る為に各店を食べ歩き、騒動に巻き込まれる今作。たつみ屋の行いは当時の女性の立場を上手く扱っているとは思うが、やっぱり 女性の立場からするとあまりいい気分ではないが、 それより、庄七のとばっちりは可哀想だった。しかし、狸ジジイめいている鍵屋の采配によって新しい住まいも手に入れる事が出来て一応溜飲がさがたったと言うところでしょうか。なんか、お蕎麦の番付もいいなんて言ってたので次回は蕎麦かな?2026/02/22




