内容説明
尸狼と、〈密会〉と、敵対を宣言した私・幽鬼は、郊外の別荘に活動拠点を移していた。
プレイヤーとしては気力・能力ともに不足なく、順当にクリアを重ねるが、その一方で胸に不安を抱えていた。
八十回。
師匠の肉体が崩れ始めてきたのもこの辺りからだという。
私も同じ道を辿るのではなかろうか?
……そんな最中にも、尸狼は暗躍を続ける。
私の代わりとなる人物を求め、とあるプレイヤーのもとを訪ねていた。
――そして来たるは、怪盗の窃盗劇をモチーフとしたゲーム。
私を破滅に突き落とすのは、いったい誰だ?
ある時はクノイチ衣装で。
またある時は探偵の装いで。
飽きもせず私は、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
11
尸狼により九十九回目のゲームの詳細が語られる中、身の崩壊の予感を感じつつある幽鬼がアクシデントに見舞われる今巻。―――ここから先はチキンレース、いつも不条理はすぐ傍に。増え始める新規参入のプレイヤー、動き出す尸狼達。そんな中、一人クリアを積み重ねる幽鬼が不条理に襲われる巻であり、段々終わりが見えてきた中でより道が厳しくなっていく巻である。密会に加わる超ベテラン、対し幽鬼はどんどん己の力を失っていく。果たしてくたばるのが先か、クリアするのが先か。より茨の道をどう進むのか。 次巻も勿論楽しみである。2026/01/26
椎名
10
ここまでのことになると思わず、読む側も気が抜けていたと感じる他ない展開。八十回をも超えた幽鬼の身体はすでにボロボロで、いつガタがきてもおかしくなかったが、それ以上に恐ろしいのは全ての物事は常に新しいものが参入し続けているということなのかもしれない。ベテランとなればそれだけゲームに、その社会に精通し、研ぎ澄まされていくものではあるだろうが、密会の存在や未だ見ぬ新規プレイヤーという新しい風に経験は通用しないし、理不尽な事故としてぶつかり得る。どう続いていくのか楽しみだ。2026/01/24
leo18
5
終わりへの始まりなのか。誰もが幽鬼は無敵だと思ってたよね。神楽の話は良かった。絶対バッドエンドだと思ってた。2026/01/31
クドゥー
5
『僕には計り知れない、ゲームに生きた者が描く世界』 八十回目の参加を超えた幽鬼に破滅への足音が迫りくるデスゲームラノベ9巻。さすがにゲームタクティクスの面白さにネタ切れ感はあるが、この世界観をどのように閉じるのかへの興味のみで読者を離さない。アニメ化のタイミングでこれをやる胆力にラノベの未来がある。2026/01/24
siro
4
★★★★★/面白かった。前半は死亡遊戯らしい容赦のなさで、後半は死亡遊戯では珍しいようなしみじみと切なさや悲しさが滲んでくる話。サブキャラをこのようにして使ってくることは個人的にはかなり好きだった。キャラを使い捨てることはいつもと変わらないだろうけど、これまでよりも彼女らが生きている人間であることが強調されているように感じ、終わりとその先を意識し始めたこの巻にとてもマッチしている内容だと思った。まあ、後半も後半でかなり容赦のない展開が続いていたけれど。しかしこれは、一気に物語をクライマックスに近づけてきた2026/02/04




