内容説明
魔法使いが存在する現代。しかし科学の発展により役割を失い、その社会的地位は高くない。そんな世界で魔法使いを目指す南雲桜子と、彼女を支える一般人の志波凜。小学校で出会った二人は、親友として多くの時を共に過ごし、次第にそれぞれの道を歩み始める。果たして彼女たちの人生の先にあるものとは。そして最後の魔法とは何か。これはひとりの魔法使いが起こした奇跡の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
55
なんて素敵な物語なんだろう。 魔法と言っても使えるのは僅か10秒の間だけ火を点けたり、氷を出したり出来るだけ。科学に淘汰されていく中で、魔法使いの桜子と彼女を支える親友の凛を中心に最後の魔法とは何かを読者に想像させるストーリーは至るところに伏線が潜まれていて、最後の魔法の正体が明かされた時は“してやられた”って悔しい気持ちとそれを上回る感動がありました。大満足!!2026/04/08
和尚
37
最高でしたね、めちゃくちゃ良かった。 最初から心地よい文章と二人の関係で、視点を変えながら深掘りされていく中で、読者が真相に気づいていく事ができる様子が美しい。どうかこの本がたくさんに人に届きますように。読み終わってそう思うとても読中読後の良い物語でした。 2026/04/02
よっち
31
魔法使いが存在するものの、科学の発展により役割を失った世界で、魔法使いを目指す南雲桜子と彼女を支える志波凜が運命の出会いを果たす青春小説。魔法使いの祖母に憧れながら素直になれない桜子を肯定してくれた凜との出会い。小中高と親友として多くの時を共に過ごし、桜子が次第に魔法にのめり込んでいく中、それぞれの道を歩み始めても変わらないお互いを思う絆。桜子はなぜそこまで魔法に真摯に取り組み続けてきたのか。周囲の視点から浮き彫りになる彼女の覚悟があって、ただひとつの願いのために迷わなかった結末には心揺さぶられました…。2026/03/28
わたー
24
★★★★★めっちゃんこ面白かった。駄犬先生の作品はこれまで何作も読んできたが、その中で一番好きだった。現代では、5分の長文詠唱に対し効果時間が10秒であることから、科学技術に取って代わられて廃れていた魔法。祖母が魔法使いで、テレビで「最後の魔法」を披露したことで魔法に興味を持った桜子が、親友の凛に支えられながら魔法を学んでいくことから始まる物語。これは巨大な愛に裏打ちされた祈りと救済の物語であったなと。あまりにも、あまりにも綺麗な終わり方と、圧倒的なまでの読後感の良さに、読み終わってから放心してしまって、2026/04/04
ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)
15
★★★★8 「最後の魔法」とは?魔法の存在している世界で、魔法使いを目指す女の子と、もう一人の普通の女の子を巡るストーリー。作中では「最後の魔法」が目標とする魔法と語られ、魔法使いを目指す女の子はこの魔法を目指している。様々な視点人物からストーリーは続くが、「最後の魔法」は中々明かされない。ストーリーがラストに近づいてくるにつれて、ある出来事が魔法使いを目指す女の子にとってとても大きな人生を変える出来事だと判明する。作品全体に掛けられた伏線が結実した「最後の魔法」の正体に、この作品は傑作だと実感した。2026/04/26




