内容説明
90歳を迎える現代美術家は、どう「老い」を受け入れているのか。極度の難聴で負ったハンディキャップを「面白い!」と言い切り、難問にぶつかれば「しゃーないやんケ」とすぐに諦め、「何もしない」ことの効能を説いたと思えば、世間の「人生百年時代」という風潮には抵抗する――。とにかく生きるも死ぬも運命に翻弄されるのが面白い。その潔い言葉に触れるだけで心が楽になる、「身をゆだねる生き方」の美学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
34
先日美輪明宏さんの回顧録を読んだけれど、そうか、横尾さんも三島さんとこんなに交流があったんだ…と驚きました…って、彼の作品のポスター作ってるんだから当たり前か。この人の自死を「遊び」ととらえる横尾さんの感覚に驚きーまあ、確かに演劇チックだよな、と思ったり。ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんの親交エピソードもちょっと面白かったです。ゴーイン・マイウェイ、横尾さん。まんまでいられるって、かっこいい。2026/04/05
西島嵩人
14
コンれは面白かった! 題名の通り、著者は主体的に生きず、常に流れに身を任せ、運命まかせに生きて来てここまできた。 そして、一部の人たちにはオカルト扱いされるかも知れないが、著者は、人間には、肉体と精神、そしてもう一つ、霊体(魂)がある、と断言する。人間がこの世に産まれて来るのは、この魂を磨くため、だと。そして、輪廻転生をくり返し、不退転となり、幸福になるのだ、と。 自分にとって名前ばかり知っているだけだった横尾さんが今、自分の中で、バリバリと光っている。 画集、買ってみようかな?2026/03/03
Moom
1
横尾忠則さんの生き方最高! 私が普段思っててもうまく言えない事が、全部言語化されてて、これからずっと何度も読み返すであろう本に出会った😊 2026/03/16
amishima
0
時間つぶしのために寄った書店で見かけてなんとなく買いました。以前から好きだった芸術家の頭の中を覗ける良い機会となりましたが、エネルギッシュでメッセージに満ちている岡本太郎のエッセイとはまるで逆の、脱力感に満ちた?日々の雑感が記されていて、これはこれで好感が増しました。三島由紀夫から「君の作品には礼節がない。実に無礼だ」とか、「君は礼節がなさ過ぎる。なぜ俺の顔をゴリラに描くんだ」などと詰められてもまるで暖簾に腕押しで、交遊を振り返る文章の中でも、「そのことを得心した」とは書かないあたりがさらに好ましいです。2026/07/04
ゆかり
0
肉体の作用 難聴と第六感 出会った人とのキーワードが連歌の河になる2026/06/13
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