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内容説明
次は日本が
当事国かもしれない──
不透明な世界を、
いかに生きるか?
わずか3日で終わると予想されたウクライナ戦争は、開戦からもう4年を迎える。なぜここまで長期化したのか。どれだけの人が死んだのか。米トランプ政権成立で激変した世界秩序の中、日本はいかにふるまうべきか。21世紀における戦争を私たちはどう考えたらいいのか。ロシア情勢の第一人者として悲惨な実態を伝え、ロシアへの無期限入国禁止処分を受けた著者が、詳細なデータとともに戦争の本質に迫る。著者個人の経験や信念までも込められた、今最も読むべき戦争論。
目次
はじめに/第二次ロシア・ウクライナ戦争をめぐる問い/本書の構成/ロシアはなぜウクライナ侵略に及んだのか?/領土妥協では戦争は終わらない/第1章 どれだけの人が死んだのか?──データで見るウクライナ戦争/1 未だにはっきりしない民間人犠牲者の規模/死を可視化する──国連のデータから/衛星画像が暴く大量の死/たくさんの耳慣れない地名/「顎」と書かれた墓標/避難できない人々/占領の風景/2 「貨物200」をめぐって/陸上自衛隊の総数を上回るロシア軍の戦死者数/本当の戦死者数は?/錯綜した戦場での行方不明者たち/戦死者と重傷者比率をめぐる謎/「安心できる よりも不安な事実を」/交換比率/3 戦場で死んでいるのは誰なのか?/戦死者の多くは「即席兵士」/地方出身者の命で賄われる戦争/戦地に送られる日本の隣人たち/戦死率を決める諸要因/貧しさではなく豊かさとの相関?/北方領土からも戦死者が/第2章 なぜ終わらないのか?──軍事戦略理論から見たウクライナ戦争/1 破壊戦略vs消耗戦略/歴史的な長期戦争/破壊戦略の夢/スヴェーチンの消耗戦争理論/大国と小国/不思議の国の将軍たち/徴兵制を断固維持すべし/弱者のパラドックス/戦わずして勝利する/2 ロシアは何を見誤ったのか?/ロシアの誤算/朝、目を覚ましてみたら/電撃作戦の失敗/「小国」ではなかったウクライナ/希望的観測の罠/想定外の士気の高さ/陣地戦の泥沼/ノー・マンズ・ランド/3 戦略的コミュニケーションによる戦い/武力戦線と政治戦線の相互作用/ピロシキを手にいれるには?/狙われた「ヴォロネジ」/対ロシア領攻撃をめぐって/プーチンの核脅迫/地味なトラック縦隊が意味するもの/西側諸国の決意/クモの巣作戦/第3章 いかにして軍事国家となったのか?──戦時下ロシアの横顔/1 「ソフトな」対内政治戦線/なぜ誰も戦争を止めないのか?/「命の格差」/テレビの向こう側の戦争/ロシア軍の侵攻兵力はなぜ15万人だったのか?/学習するプーチン/2 「死」の経済学/人々はなぜ戦争に行くのか?/動員に対する社会の受忍度/大量生産される「英雄」たち/巨大軍隊の人件費/国防費は平時の約4倍に増加/3 フル回転するロシアの経済戦線/増産される弾薬と兵器/平時のムダが有事の増産余地に/開戦4カ月後に始まった戦時体制への転換/戦時経済をめぐる軋轢/頭打ちになる戦時経済/エネルギー施設を狙うウクライナ/第4章 この国はどこへ向かうのか?──世界の中のロシア/1 武器移転をめぐる対外関係/ロシアは孤立しているのか?/落ち込む武器輸出/米国の武器輸出封じ込め政策/武器とエネルギーをめぐる米印露のトライアングル/ロシアの戦争を支える北朝鮮製砲弾と人民軍兵士/「食えない」インド/イラン由来のドローンがウクライナの都市を襲う/工作機械というアキレス腱/2 再び最前線になるヨーロッパ/カリーニングラードからクリミアまで/「カーテン」か「壁」か/欧州最強の軍隊を目指すドイツ/スウェーデンとフィンランドのNATO加盟/核抑止の再構築に向けて動く英仏/「ウクライナが嫌い」なハンガリーの論理/要衝スヴァウキ・ギャップ/「ロシアを恐れながら がる」エストニア/3 第二期トランプ政権とウクライナ戦争の行方/ゼレンシキーの「勝利計画」/ホワイトハウスでの罵り合い/紙一重の「停戦」と「降伏」/「ゼレンシキー降ろし」を狙った米国/トランプは「多極世界」を受け入れるのか/スルタンへの手紙/第5章 日本はいかにロシアと向き合うべきか?──ウクライナ戦争と安全保障/1 この戦争はなぜ日本にとって問題なのか?/「ウクライナは明日の東アジア」論への賛否/21世紀の残り4分の3を考える/「ウクライナを支援している場合ではない」のか?/防衛力も外交も/「ロシアは絶対悪なのか」と問われるならば/2 日本がすべきこととできること/汚職対策と自立を前提とした対ウクライナ援助/ウクライナに建機を!/信憑性のある抑止力の維持・構築/対ロシア制裁の継続/領土と主権──悪魔からのアドバイス/おわりに/モノクロの戦争とカラーの戦争/「やって来る」戦争との向き合い方/それでも大国であり続けるロシア/あとがき/参考文献




