ちくま新書<br> 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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ちくま新書
現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

  • 著者名:小泉悠【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 筑摩書房(2026/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480077325

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内容説明

次は日本が
当事国かもしれない──
不透明な世界を、
いかに生きるか?

わずか3日で終わると予想されたウクライナ戦争は、開戦からもう4年を迎える。なぜここまで長期化したのか。どれだけの人が死んだのか。米トランプ政権成立で激変した世界秩序の中、日本はいかにふるまうべきか。21世紀における戦争を私たちはどう考えたらいいのか。ロシア情勢の第一人者として悲惨な実態を伝え、ロシアへの無期限入国禁止処分を受けた著者が、詳細なデータとともに戦争の本質に迫る。著者個人の経験や信念までも込められた、今最も読むべき戦争論。

目次

はじめに/第二次ロシア・ウクライナ戦争をめぐる問い/本書の構成/ロシアはなぜウクライナ侵略に及んだのか?/領土妥協では戦争は終わらない/第1章 どれだけの人が死んだのか?──データで見るウクライナ戦争/1 未だにはっきりしない民間人犠牲者の規模/死を可視化する──国連のデータから/衛星画像が暴く大量の死/たくさんの耳慣れない地名/「顎」と書かれた墓標/避難できない人々/占領の風景/2 「貨物200」をめぐって/陸上自衛隊の総数を上回るロシア軍の戦死者数/本当の戦死者数は?/錯綜した戦場での行方不明者たち/戦死者と重傷者比率をめぐる謎/「安心できる よりも不安な事実を」/交換比率/3 戦場で死んでいるのは誰なのか?/戦死者の多くは「即席兵士」/地方出身者の命で賄われる戦争/戦地に送られる日本の隣人たち/戦死率を決める諸要因/貧しさではなく豊かさとの相関?/北方領土からも戦死者が/第2章 なぜ終わらないのか?──軍事戦略理論から見たウクライナ戦争/1 破壊戦略vs消耗戦略/歴史的な長期戦争/破壊戦略の夢/スヴェーチンの消耗戦争理論/大国と小国/不思議の国の将軍たち/徴兵制を断固維持すべし/弱者のパラドックス/戦わずして勝利する/2 ロシアは何を見誤ったのか?/ロシアの誤算/朝、目を覚ましてみたら/電撃作戦の失敗/「小国」ではなかったウクライナ/希望的観測の罠/想定外の士気の高さ/陣地戦の泥沼/ノー・マンズ・ランド/3 戦略的コミュニケーションによる戦い/武力戦線と政治戦線の相互作用/ピロシキを手にいれるには?/狙われた「ヴォロネジ」/対ロシア領攻撃をめぐって/プーチンの核脅迫/地味なトラック縦隊が意味するもの/西側諸国の決意/クモの巣作戦/第3章 いかにして軍事国家となったのか?──戦時下ロシアの横顔/1 「ソフトな」対内政治戦線/なぜ誰も戦争を止めないのか?/「命の格差」/テレビの向こう側の戦争/ロシア軍の侵攻兵力はなぜ15万人だったのか?/学習するプーチン/2 「死」の経済学/人々はなぜ戦争に行くのか?/動員に対する社会の受忍度/大量生産される「英雄」たち/巨大軍隊の人件費/国防費は平時の約4倍に増加/3 フル回転するロシアの経済戦線/増産される弾薬と兵器/平時のムダが有事の増産余地に/開戦4カ月後に始まった戦時体制への転換/戦時経済をめぐる軋轢/頭打ちになる戦時経済/エネルギー施設を狙うウクライナ/第4章 この国はどこへ向かうのか?──世界の中のロシア/1 武器移転をめぐる対外関係/ロシアは孤立しているのか?/落ち込む武器輸出/米国の武器輸出封じ込め政策/武器とエネルギーをめぐる米印露のトライアングル/ロシアの戦争を支える北朝鮮製砲弾と人民軍兵士/「食えない」インド/イラン由来のドローンがウクライナの都市を襲う/工作機械というアキレス腱/2 再び最前線になるヨーロッパ/カリーニングラードからクリミアまで/「カーテン」か「壁」か/欧州最強の軍隊を目指すドイツ/スウェーデンとフィンランドのNATO加盟/核抑止の再構築に向けて動く英仏/「ウクライナが嫌い」なハンガリーの論理/要衝スヴァウキ・ギャップ/「ロシアを恐れながら がる」エストニア/3 第二期トランプ政権とウクライナ戦争の行方/ゼレンシキーの「勝利計画」/ホワイトハウスでの罵り合い/紙一重の「停戦」と「降伏」/「ゼレンシキー降ろし」を狙った米国/トランプは「多極世界」を受け入れるのか/スルタンへの手紙/第5章 日本はいかにロシアと向き合うべきか?──ウクライナ戦争と安全保障/1 この戦争はなぜ日本にとって問題なのか?/「ウクライナは明日の東アジア」論への賛否/21世紀の残り4分の3を考える/「ウクライナを支援している場合ではない」のか?/防衛力も外交も/「ロシアは絶対悪なのか」と問われるならば/2 日本がすべきこととできること/汚職対策と自立を前提とした対ウクライナ援助/ウクライナに建機を!/信憑性のある抑止力の維持・構築/対ロシア制裁の継続/領土と主権──悪魔からのアドバイス/おわりに/モノクロの戦争とカラーの戦争/「やって来る」戦争との向き合い方/それでも大国であり続けるロシア/あとがき/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Teo

2
あまりの内容に読み始めて二日で読了した。基本的にロシアによるウクライナ侵略戦争が起きて以来の私の考えはこの小泉氏に非常に近い。どんな理由があろうと万単位の人間が死ぬ戦争を21世紀に始める理由などひとつもない。それが起きたのは何故か今どうなっているのか今後どうすべきなのかがここに書かれている。その一つ一つに首肯できる。2026/02/13

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