ちくま新書<br> 変な心理学 ――バズっているアレの正体

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ちくま新書
変な心理学 ――バズっているアレの正体

  • 著者名:山田祐樹【著】
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 筑摩書房(2026/02発売)
  • 春分の日の三連休!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/22)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480077264

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内容説明

誤謬の温床か、現代の神話か。
「いけねえ癖」をもつ心理学者が、「変」を解剖する。

いまの日本の「心理学」は、奇妙な状況にあります。そこにあるのは、アカデミックな心理学と大衆的な心理学の混乱です。この本では、この状況を整理し、今後の共存のための考え方を示します。読み終わると、きっと心理学が好きになる。そんな本です。

「私は心理学というもの自体が大好きなのです。私は、海外の学会サイトや学術誌の著者欄をはじめとするあらゆるプロフィール欄に「I like dogs」と書くくらいに犬も好きなのですが、それに匹敵するレベルの心理学好きと言っても過言ではないでしょう」

イラスト:たにあいこ

目次

第1章 変な心理学/1 たのしい心理学/アカデミックな心理学/大衆的な心理学/2 ヤバい?心理学/心理学の実験(じめじめした暗室)/究極的な出版バイアス/再現率40%の危機/ネガティブ・ケイパビリティでがんばろう/3 変な心理学/4 たとえば行動心理学/行動心理学とはなにか/行動心理学の創始者/足の組み方論文はどう拡散したのか/行動心理学の創始者とはだれか/5 まとめ/第2章 カラーバス効果/1 情報を食べる/ネタを探す/ネタを採餌する/2 色を浴びる/カラーバス効果は心理学用語か?/カラーバス効果の発端/世界の初出をつきとめた/3 カラーバスの心理学化/海外の事例/4 カラーバス「的」効果/心理学における注意/カクテルパーティ効果/注意はどこまで能動的に制御できるのか/5 カラーバス効果とどうつきあっていくか/第3章 ウィンザー効果/1 声に出したいウィンザー/2 ウィンザーはどこから来たのか/ウィンザー効果の名づけ親/3 ウィンザー効果の学術的な部分/当事者は自分が得しようとしている/割引/説得/第三者は誠実に見える/漏れ聞き効果/4 ウィンザー効果とどうつきあっていくか/第4章 逆カラーバス効果/1 カラーバス効果ふたたび/2 「ある」と「ない」/あるのに、ない/ないし、ある/3 サブリミナル効果/映画でサブリミナルでコーラの件/4 意識から消すテクニック/フィリングイン/マスキング/連続フラッシュ抑制/見落とし/5 逆カラーバス効果そのもの/第5章 蛙化現象/1 来るものは拒む/2 蛙化現象を振りかえる/由来は「蛙の王様」/論文がない/蛙化現象の研究ができない/3 蛙化現象とは何なのか?/個人特性との関連/4 蛙の谷仮説/内部モデル/蛙の谷/真蛙化現象と新蛙化現象はひとつだった?/若い世代に多い理由/第6章 どうしてこうなった/1 たのしい心理学/2 ズバリとバズり/バズる原因/動物に関する科学/偏りの生じる原因/3 命名すること/声に出して読みたいルンペルシュティルツヒェン現象/Jingle-Jangle Jungle/4 心理学の名は。/「心理学」はいつ生まれた?/最初から「変」だった/5 もっと変な心理学へ/あとがき/注/索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

109
私は心理学に偏見を持っている。スピリチュアルや人生指南本とどう違うのかと。そういう懐疑への回答として本書の意義はある。著者は本物の認知心理学者。心理学には「大衆的な心理学」と「アカデミックな心理学」の二面性があると言う。そして、前者の例に、カラーバス効果、サブリミナル効果、蛙化現象などを挙げ、それらが学術的な評価に耐えるものでない「変な心理学」だと論証してゆく。一方、アカデミックな心理学は、再現性を求める意味で「科学」なのだと。わかった。ならば「両者の共存」ではなく、悪貨の駆逐を目指すべきではないのか。2026/03/11

そうたそ

8
★★★☆☆ 一口に心理学と言えど、アカデミックな心理学と大衆的な心理学の両方が存在しているのが現状。蛙化現象やサブリミナル効果等、普段我々の耳に入ってくるような心理学のほとんどはアカデミックな心理学上には存在しない、大衆的な心理学だったりする。本書はそんな蛙化現象、カラーバス効果等といった大衆的な心理学なおけるトピックを取り上げ、断罪するのではなく、むしろアカデミックな観点から考え直してみよう、という好奇心に満ち溢れた一冊。語り口は易しく、エッセイのようでもある。心理学の懐の広さを感じる一冊だ。2026/03/09

con

2
カラーバス効果やウィンザー効果など、一般によく知られている用語に関して、その由来や来歴、アカデミックな心理学の立場から見たときの内容の解釈などを解説した内容。説明の文章はわかりやすく丁寧で、心理学の初学者でも理解が容易で心理学に関しての興味を引き立てる。何より、アカデミックな立場から、このような大衆的な心理学の状況を楽しんでいる様子が感じられる。2026/02/21

AmerBeton

1
都市伝説の発生源を調べていく都市民俗学のようだなと感じながら読み進めたら、最後にそのものずばりのことが書いてありました。心理学と民俗学は相性良さそう。 ささいなミームにも律儀に注があって楽しい。2026/03/16

あっはいそうですね

0
我々が思い浮かべる心理学(大衆心理学)はアカデミックな心理学とはまったく違う。漫画のように誰かの心を読んだり、操作したり、あるいはMBTIのように紋切り型に「名前」を与える行為ではない。そういった大衆心理学を「間違っている」と断罪し、排除するのはもはや不可能である。今後は人は名前を与えると安心し、そして社会的通貨の観点から知性をアピールできる、観点から「カラーバス効果」「ウィンザー効果」「サブリミナル効果」といった「変な心理学」をという「民俗学」として捉え直すべき、という内容。2026/03/04

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