角川スニーカー文庫<br> ひとくいマンイーター

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角川スニーカー文庫
ひとくいマンイーター

  • ISBN:9784041052846

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内容説明

「あ、目が覚めたんだ」見知らぬ天井。咽せるような血の臭い。「こんな場所で何してたの?」思い出せない。ここはどこだ。なぜわたしは倒れている。「とにかく気を付けなよ、人食いマンに」巷で噂の美少女専門の連続殺人鬼?「攫われて殺されてバラバラにされて食べられちゃうんだよー」そうだ、わたしはそいつを必ず見つけて
――「この手で殺さないといけないんだった」
サワメグとアズの出会いを語る「おにぎりスタッバー」前日譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

42
前巻「おにぎりスタッパー」の前日譚となる第二弾。サワメグが語り手となる話。前巻感じた思考ダダ漏れ状態なのに何故か惹きつけられてしまうクレイジーな文体は薄れてしまったけど、今作もなんと表現したら良いのか分からん謎の魅力がありますね。とりあえず思ったのは、このシリーズは良い意味でタチが悪いって事でしょうか。何処と無くインチキ臭くて、猟奇的なのに何故か爽やかな読後感も味わえるとか、本当作者さんの感性訳わかんないから好き。自分とは全く違う世界観を作り出せるとかほんまスゴイわ。続くにしろ次回作にしろどっちも楽しみ。2017/03/04

芳樹

26
「おにぎりスタッバー」の前日譚かと思ったらそうでもない。魔法少女サワメグを語り手とする彼女の物語。サワメグがどのように生まれ、魔法少女となり、鬼娘アズと出会ったかが語られます。改行も殆ど無く隙間なくページを埋める文章もすいすい読めるのは、大澤氏の力量と引き込まれる物語の魅力ゆえなのでしょう。前作もそうでしたがエピローグがとても綺麗。良い小説でした。続いてくれるといいな。2019/05/28

水無月冬弥

23
大澤めぐみ先生(@kinky12x08)の #ラノベ おにぎりとはまた異なったテイストの作品でした。 とはいえ、おにぎり同様物語のテンポが独特でそこも面白い作品でした。 ちなみに物語のトリックにはまったく気付かきませんでしたorz 流し読みするタイプだからなあ2017/07/01

ヱロ本Gメン

23
面白くはあったが何処か軽くて浅い。それが悪いという事ではなく、どこか昭和的というかバブル的というか。と言っても春樹や龍っぽいワケではなく、田中康夫というか高橋源一郎とか島田雅彦またはいとうせいこう…そのあたりのなんともインチキ臭さが心地いい。なんていうか80s〜90sな出口のない突き抜け感。あ、ストップひばりくん的な香りもしますな。ある意味現代の雰囲気代表作なのかもしれない。次作も期待大!サワメグサワメグ!2017/03/03

ナカショー

21
サワメグとアズが出会いを描く前日譚。前回みたいな色んなジャンルのごった煮みたいな内容は薄れてしまったけど、それでも1ページ辺りにこれでもかという程の文章量は健在。やっぱりクセになりますね。アズもぶっ飛んでたけど、サワメグも大概だったなというのが読み終わってからの第一の感想でした。この作者さんの作品は今後とも追いかけていきたいです。2017/03/29

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