内容説明
“愛”と“絶望”
人が「醜い鬼」になった世界
喜びも哀しみも巨匠は掬い上げる
機械の目だけに映る”真実の愛”――
西暦2091年、謝荷魚は大事故により身体と脳の一部が機械になってしまう。
リハビリを終えた彼を待つのは、人々が“醜い鬼”になった世界。絶望する謝は、唯一の人間・チグサと出逢うが――
胸を焦がす、落涙の純愛ミステリ。
【あとがき「愛しいチグサと、十代の頃の自分」収録】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
だるま
16
2020年にロンドンの出版社から英訳して刊行され、6年後に講談社から出た本書。とにかく海外向けに書かれた作品みたいだから、最近の御大の著作と比べてはいけないと思う。それでもね。何と言うか、まあ全く心に響かなかった。時は2091年。中国人の謝荷魚(シェホーユー)が大事故でバラバラになるが、最先端の技術で復元される。但し脳の障害からか、女性の顔が全員真っ赤で怒っている様に見える。彼は絶望するが、唯一、美しく見える女性に会う。それがチグサだった。チグサの正体は想像通りだったし、ミステリじゃ無いしで呆れて終わり。2026/02/02
よるのもち
13
事故で体が損傷し、機械が組み込まれた青年が出会う、世界でただ一人の女性。近未来を舞台にした恋愛小説です。手垢が付きまくった題材ではあるので真相は早々に気づいてしまいましたが、流石島田御大、読ませる内容になっています。あとがきも読み応えがありました!2026/01/26
モルワイデ鮒
13
大事故から生還し異邦に迷い込んだ男に光。主人公に感情移入してぐったりしたり、馬車道のあの人を想起したり眩暈で天に昇ったり。完全にSFとして読んだが、帯の後ろに『純愛ミステリ』とあった。最近『ミステリ』って何だろなと自分の中で迷走気味。2026/01/25
パトラッシュ
8
事故で脳の一部が機械となり、人間が赤鬼にしか見えなくなった青年がある日、街で美少女を見かけ恋に落ちる。既視感があると思ったら、手塚治虫『火の鳥復活編』のレオナとチヒロの物語と同じ設定なのに気付いた。壮大な運命を結ぶラストの手塚作品に対し、科学で体験する不可思議な恋愛小説として一貫する本作は明らかに異なる展開だが、これだけ酷似したドラマなのを構想段階でわかっていなかったのか。もしかして島田さんは、あとがきにある目黒区在住期に手塚作品を読みながら忘れてしまい、手塚のアイデアを自分のものと勘違いして書いたのか。2026/02/12
高須力弥
6
ヒロインの名前を含め、手塚治虫先生の某漫画作品と共通点が多いと感じました。 2026/01/22
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