内容説明
山梨県警上吉田署にある、樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室。ここにいるのは、キャリアなのになぜか配属された柿崎努と、訳ありの巡査、栗柄慶太と桃園春奈。ある日、桃園が探し続ける夫の行方に繋がる事件が。そして栗柄にも大事件が。いつの間にか二人の信頼を得た柿崎が動く……。富士の樹海に平和と混乱をもたらしてきた迷トリオの未来はどっちだ? ファン待望&ため息の人気シリーズ完結編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
147
桃園春奈に焦点を当てた話、栗柄慶太に焦点を当てた話の二話構成。あいかわらずの柿崎勉警部補。柿崎の生真面目さ。その生真面目なところが、柿崎の天然さを誘い、桃園と栗柄の二人の巡査に信頼される。柿崎、なんだかんだで部下思いなんだよな。二人から柿崎のことをボスと呼ぶのがわかる気がする。これでシリーズ完結とのこと。完結なら、柿崎、栗柄、桃園の三人一緒で名トリオ…、いや迷トリオぶりな活躍の話を最後にしてほしかった。明日野、水家、万剛、の脇役陣もいい味出してて、読んだ後にじわじわと面白みを感じるシリーズだった。2026/07/09
ちょろこ
111
シリーズ3にして完結の一冊。舞台は山梨県上吉田署にある、樹海での遺体専門部署、地域課特別室。そこで繰り広げられるのはいつだって笑いと事件。今巻は柿崎ボス率いる特別室のメンバーの桃園さんが探し続ける夫の行方、栗柄さんの込み入った事情に絡む2つの事件がどういう展開を見せるのか、複雑さがあって最後まで面白かった。柿崎ボスもコンパスなしで樹海を歩けるぐらいに成長しているなんて!そして体脂肪一桁を維持しているなんて!そしてやっぱりちょっとズレてるけどブレない姿が最高。これで完結は淋しい。この部署のメンバーに幸あれ。2026/03/15
タイ子
87
あー、残念だなぁ。これで樹海警察の面白メンバーたちともお別れか。完結編というからにはこれまでの謎が全て解けるというわけで。まず、桃園刑事が樹海警察に自ら志願して赴いたのは、4年前から夫が行方不明になり青木ヶ原の樹海で発見されるのかもと思った次第。その結末が今回描かれてるわけで、彼女にとっては一区切りついた感じ。詐欺グループたちの暗躍と、その裏で糸と引いていたヤツ、悪党たちへの落とし前もキッチリと。ミステリの謎解きはさすが大倉さん。柿崎警部補と部下たちのチームワークも最高。「さあ、樹海に帰りましょう」2026/02/04
sin
52
「…融通の利かない、杓子定規で頑固、かつ、保身に長けた人…」などと部下から評されながらも、その実、慕われている警部補…今回も青木ヶ原の樹海は背後に大きな犯罪を背負った死体を露わにし、そのシリーズのシメにもたらされた事件から、桃園巡査は樹海に消えた夫の事実の判明、栗柄巡査は彼に纏わる黒い噂の真相と云う、クセ強の2人の部下が抱えた事情の清算となったようだ。それにしても警察官同士協力し、事件の解明に立ち向かうのが当たり前の事と一途に信じて行動するバカ真面目な警部補の活躍?をもう読めなくなるのは残念で仕方ない。2026/02/12
aquamarine
50
樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室シリーズの完結編。柿崎もボスとしてしっかり強くなった。一話目は迷惑ユーチューバーから始まる話だが、死体を見つけ、殺人が起き…から思わぬところに着地する。大倉作品らしい読みやすさでぐいぐい読んでしまったのだが、最後に勢いよくすべての伏線が収束したところでこのシリーズが綺麗な本格ミステリであることを思い出して溜息がでた。気になっていた桃園、栗柄それぞれの事情も柿崎の成長もここで一区切りで、完結編として納得だが、貸し借りを覚えた柿崎の今後の活躍はまだまだ読んでみたい。2026/04/30
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