内容説明
インパール作戦で敗軍収容任務についた北原は、戦後まもなく英軍から戦犯容疑をかけられる――捕虜の処刑と民間人に対する虐待。尋問に現れた英人大尉は、偽りを述べたら殺すと言い放ち、腹を探るような問いを投げかける。息詰まる心理戦のような尋問を通して北原は、戦時中には分からなかった敵の事情を知り、友軍将兵の秘めたる心を知り、やがて英人大尉がただの語学将校でないことを知る。戦場の「真実」を炙り出してゆく緊迫感溢れるミステリー長編。解説・石田夏穂
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひゃく
0
2/2~ この季節に戦争モノを読むのは珍しいんですが、裏表紙にあった「インパール」「ミステリー」の文字に惹かれ購入。 話としては、インパール作戦の失策による撤退(転進)処理にあたる見習士官の苦悩といえるのかな。 その中でミステリーとして描かれたのが、ビルマ人兵補モンテーウィンと佐々塚兵長との関係。 「終」の章で方位磁針の謎も解けたので読後感は良かったけれど、中では英国人兵の狡猾さに辟易したのと、ビルマ人と何年か前に仕事で付き合いのあったミャンマー人の印象に大きな差があり過ぎて、理解が追い付かなかった。2026/02/10




