内容説明
ある宗教団体の施設内で起きた〈祝祭〉と呼ばれる大量殺人事件。世間を震撼させたこの事件は、団体トップの石黒望に洗脳された五人の子供たちが、信者らの殺害を命じられたて起きたのだ。子供たちは大人になった今も偏見の目に晒されているが、事件から十四年後、その一人、夏目わかばは石黒が遺体で発見されたと知る。直後、わかば自身が何者かに襲われたことをきっかけに五人は再会し、襲撃者の影に脅えながらも、その正体を探ろうとするが――。過酷な運命を背負う者の葛藤と救済を描く、傑作ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
18
かつて宗教団体〈褻〉のトップ石黒が引き起こした子供たちによる信者殺害事件。時が経ち、ひっそりと生きてきたその生存者わかばが、石黒の死を聞かされた直後に自身もまた何者かに襲われるミステリ。殺人を犯して生き残り、多くの議論を呼んだ生存者の存在。何かあるたびに職や住居を転々とせざるを得ないその素性がかつての仲間と共に暴かれ、心無い悪意の暴力に晒されて何度も裏切られて、彼女たちを追い詰める敵の正体。明らかになってゆくその背景や救いのない状況に直面しながらも、ギリギリで踏みとどまった彼女たちの思いが印象的でしたね。2026/01/17
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