憤怒の人 ~母・佐藤愛子のカケラ~

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憤怒の人 ~母・佐藤愛子のカケラ~

  • 著者名:杉山響子【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 小学館(2026/01発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093898300

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内容説明

愛子先生の現在と過去を綴る傑作エッセイ集。

◎阿川佐和子さん、大笑いして大絶賛!
「どうして文士とは、総じてワガママで変人なのか。そして、文士の子どもがこれほど酷い目に遭っているというのに、どうしてみんな笑うのか! まことに不可解!」

185万部突破ベストセラー『九十歳。何がめでたい』の作家・佐藤愛子さん。「憤怒の人」「怒りの佐藤」と呼ばれた愛子センセイの娘で、一つ屋根の下に長く暮らす杉山響子さんが、現在102歳となり、衰え記憶を失っていく母の今と、自身の記憶の中にある母との濃密な思い出を、愛情と哀切たっぷりに綴った傑作エッセイ集の誕生。

≪かなわん人だった。うるさい人だった。何度クソババア、と思ったかわからない。
 けれどこうして母との思い出をたどっていくと、冷えて固まった火山岩のところどころにキラキラ瞬いているカケラを見つけるのだ。それは雲母のようで水晶のようで私はしばし見入ってしまう。するとみるみる遠い昔に引き戻され、忘れていたいろいろが色鮮やかによみがえってくる。≫(「グルグル歩道橋」より)

(底本 2026年1月発売作品)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

149
今しかないーあの愛子先生の娘・響子さんが『私は母自身が忘れてしまった母を覚えているのだ。それを書く』書きましたね。切なくて苦しくて・・そうか先生は施設に入所されたのね。私自身、認知症の母との諸々を経ての今だから、響子さんの心労に頷きつつ何度も涙して読み進めた。勿論愛子先生の既読のエッセイで知ったあれこれも、響子さんの視点から読むと面白おかしくて・・いやいや響子さん、貴女にも佐藤家のDNAがしっかりと(笑)お友達の母の訃報に返信した言葉が沁みる。あとがきも好い。嗚呼、貴女は間違いなく佐藤愛子の娘ですよ。2026/02/02

marumo

12
中学生の頃から佐藤愛子センセのファン。「娘と私」が大好きだった。昔、スペインの空港かなんかでエスカレーターを逆走させられていたキョーコさんが描く母・佐藤愛子。かなわん人、何度クソババアと思ったかしれない、活火山のような母親。子どもみたいですぐに「ちょける」ママ。原稿と格闘する横でうたた寝していたとき、ぐるぐる歩道橋の上、2人大声で叫んだとき「あの瞬間、私ははちきれんぼかりに幸せだった」という響子さんの言葉。母と娘、2人で戦ってきたんだなあと泣けた。こうして溌剌としていた頃の愛子センセイに会えて嬉しかった。2026/03/09

ぷく

12
歯に衣着せぬ文章が好きだった佐藤愛子さん。読むとスカッとして、エッセーを読んできました。その佐藤さんがいつの間にか102歳にお成りです。少し前までお年の割にはよく書かれているなと思っていましたが認知症を患い施設入所されていらっしゃいます。どんな人でも老いるのだなと寂しくなりました。お嬢さんが佐藤さんを蒸気機関車に例えて、燃やすコークスがなくなっても全速で走ってきた90歳を過ぎた作家生活に拍手を送りたいです。(図)2026/02/10

ルート母

5
佐藤愛子さんは私の中で知的で上品で美貌もあって作家として長く活躍して…と近寄りがたいイメージだったので、認知症になられ施設に入っておられると知り驚いた。娘である響子さんが語る認知症がすすんで変わっていかれる様子は読んでいて辛かったが、お元気な頃の楽しいユニークなエピソードに救われた。親を亡くされた友人への響子さんの返信が老いること、老いた親と関わることの本質を表しているようで心に残った。2026/02/17

YOUCO19

3
新聞の広告で知った。「佐藤愛子って認知症になってしまったの?」 この本は娘の響子さんが今の佐藤愛子と、昔の思い出を書き綴ったエッセイ。書くこと以外の趣味がなく、90歳半ばでも原稿用紙に向かい「頭が悪くなった」と言って自分の頭を殴った、などという件は目に浮かぶだけに切なく苦しみが浮かぶ。それでも娘独特のユーモア溢れる文体で決して暗くならず声援を送りたくなった。しかし地元の本屋に並んでいなかったのはなぜだろう。改題を重ね今まだ重版している著者の人気があるからだろうか。仕方ないからアマゾンで購入した。2026/03/11

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