憤怒の人 ~母・佐藤愛子のカケラ~

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憤怒の人 ~母・佐藤愛子のカケラ~

  • 著者名:杉山響子【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 特価 ¥1,178(本体¥1,071)
  • 小学館(2026/01発売)
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  • ISBN:9784093898300

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内容説明

愛子先生の現在と過去を綴る傑作エッセイ集。

◎阿川佐和子さん、大笑いして大絶賛!
「どうして文士とは、総じてワガママで変人なのか。そして、文士の子どもがこれほど酷い目に遭っているというのに、どうしてみんな笑うのか! まことに不可解!」

185万部突破ベストセラー『九十歳。何がめでたい』の作家・佐藤愛子さん。「憤怒の人」「怒りの佐藤」と呼ばれた愛子センセイの娘で、一つ屋根の下に長く暮らす杉山響子さんが、現在102歳となり、衰え記憶を失っていく母の今と、自身の記憶の中にある母との濃密な思い出を、愛情と哀切たっぷりに綴った傑作エッセイ集の誕生。

≪かなわん人だった。うるさい人だった。何度クソババア、と思ったかわからない。
 けれどこうして母との思い出をたどっていくと、冷えて固まった火山岩のところどころにキラキラ瞬いているカケラを見つけるのだ。それは雲母のようで水晶のようで私はしばし見入ってしまう。するとみるみる遠い昔に引き戻され、忘れていたいろいろが色鮮やかによみがえってくる。≫(「グルグル歩道橋」より)

(底本 2026年1月発売作品)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

164
今しかないーあの愛子先生の娘・響子さんが『私は母自身が忘れてしまった母を覚えているのだ。それを書く』書きましたね。切なくて苦しくて・・そうか先生は施設に入所されたのね。私自身、認知症の母との諸々を経ての今だから、響子さんの心労に頷きつつ何度も涙して読み進めた。勿論愛子先生の既読のエッセイで知ったあれこれも、響子さんの視点から読むと面白おかしくて・・いやいや響子さん、貴女にも佐藤家のDNAがしっかりと(笑)お友達の母の訃報に返信した言葉が沁みる。あとがきも好い。嗚呼、貴女は間違いなく佐藤愛子の娘ですよ。2026/02/02

R

61
作家・佐藤愛子の実の娘によるエッセー。憤怒の人たる母の生態と実際、過去の事件や想いを集めたものとしても面白い。しかし冒頭に怒れる母が認知症であるとわかってからの顛末に触れられていて、このあたりを合わせ見るとものすごく切ない内容だった。正直ずっとあの調子で元気なんだろうと勝手に思っていた読者であるが、その身内もまたそう思っていて、だけどそうではない事実と向き合うのは家族だけだと思うと辛い。その事実とは別で過去の話しを読めたら笑って終わってしまっていたろうと感じる、一遍の家族の物語だと思えた。2026/04/12

Ikutan

61
佐藤愛子先生。102歳になられ、今は認知症で施設に入所されているとのこと。認知症を発症してから施設に入所するまでの家族のたいへんな日々と、子ども時代からの思い出を娘の視点で綴ったエッセイ。エネルギーを全て執筆に注いだ機関車の様な愛子先生。エッセイからもその気性の激しさは伺えたけれど、そんな先生に振り回される家族の苦労が赤裸々に。母親への矜持と怒り、悲しみや戸惑い、その複雑な思いが胸に迫って、何だが切なかった。思い出のエピソードは楽しく読んだが、友への返信に書かれた老いていく者に対する言葉には胸を突かれた。2026/04/09

komorebi20

34
図書館本。2026年4月29日に102歳で亡くなった佐藤愛子さん。娘さんである響子さんの母の思い出を綴ったエッセイ本。 前半は、認知症になった母の介護の苦悩を描いていて身につまされました。誰しも訪れる老いは、当事者もボケていくことに戸惑うし、介護する側も変わりゆく親の姿を受け入れられない。認知症の介護は、大変です。100歳近くまで本を執筆していた印象でしたが・・・最期は、壮絶でしたね。生涯、佐藤愛子さんは憤怒の人でした。2026/06/10

けえこ

28
地区センター本。 初読の作家さん。常に怒っているイメージの作家佐藤愛子、その娘さん。 「私のほとんどが母によって作られた。だから私の中には母のカケラがいっぱい詰まっているのだ。今、私はそのカケラを繋いで母を作っている。」 この文章に泣きそうになった。昭和世代なら共感しかないエッセイだと思う。2026/05/22

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