内容説明
真理を求めるにも、愛を問うにも、なによりもまずは飯を食わねばならぬ!
キケロもアーレントもデカルトも霞を食って生きていたわけじゃない――
哲学者たちのもう一つのアイデンティティ
本を読んで考えにふけるだけで、毎日の生活費が自動的に入ってくるなんてことは起きない。著名な哲学者たちも、今を生きるわたしたちのように、生活のために「仕事」をしてきた。
眼鏡を磨くスピノザ、嫌々ながら市長をつとめたモンテーニュ、工場労働で思索を深めたヴェイユ……。古代から現代まで40名の哲学者をとりあげ、生活の糧を得ていたもう一つの職業をひも解いていく。
労働は想像力の源にも、知的活動の妨げにもなる。職業人生に光を当てる、唯一無二の哲学入門。
◆スピノザ――レンズ研磨職人
◆ハンナ・アーレント――ジャーナリスト
◆マシュー・クロフォード――整備士
◆モンテーニュ――市長
◆ディドロ――美術品のブローカー
◆アンリ・ベルクソン――外交官
◆ライプニッツ――司書
◆ジャン=ジャック・ルソー――譜面書き
◆マルクス・アウレリウス――皇帝
◆シモーヌ・ヴェイユ――工場労働者
……など40名を紹介!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
99
哲学者たちが、生計を立てるために本当はどんな仕事をしていたかという問題提起は面白い。しかし、スピノザがレンズ磨き職人だったという有名なエピソ―ドを除くと、取り上げられた40人の物語に感動的なものはない。ベルクソンが外交官、モンテスキューが司法官、アーレントがジャーナリストと言っても、どれも、哲学者だからこその仕事だし、また、ルソーを写譜屋、デカルトを解剖学者とするのは、その職業に関わった期間が余りにも短く、「ほんとうの仕事」というには無理がある。目の付け所はユニークだが、結局、企画倒れに終わったようだ。2026/02/07
ピラミッド
4
哲学者が過去の哲学者たちの『本業』を紹介する。企画段階で勝ちを確信するような試みである。が、つまらんかった。翻訳する価値あったか? ラジオ番組として聞くなら面白いかもしれないが、本としてまとめるなら章立てするとか規則をもって並べるとかして比較出来るようにしたほうが伝わるのでは。そもそも人が多いし。あと、著者の『仕事』というものの捉え方が一貫してない気がする。というか哲学的な「仕事」がこの本を読んでも分からないって入門書としてどうなんだ。多分同じ企画をYouTuberとかがやった方が面白い、そんなレベル。2026/02/28
左手爆弾
2
企画の趣旨はわかるけど、紹介する数を減らし、個々についてもう少し踏み込んでよかった。たとえば、当時のヨーロッパの知識人は一般にどのようなキャリアパスを辿ったのかとか、財務管理は近世ではどういうものだと思われていたのかとか、そうした背景がわかることで、それぞれの哲学者の個性や「意外と普通なんだな」となったのかもしれない。興味深い内容なのだが、「紹介」に終わってしまっているのは残念。2026/02/20
リュシス
1
アレントはジャーナリスト、デカルトは解剖学者、哲学者の中には奴隷や強盗だった人物までいる。哲学者たちはいったい何を仕事にして生きていたのか、という問いから始まる本。読んでいると、そもそも「仕事」とは何なのだろうと考えさせられる。面白いのは、単に哲学者の職業を紹介する本ではないところ。それぞれの哲学者の主要概念が、その人の生き方や仕事とどのように関係しているのかが丁寧に解説されている。著者自身が哲学者だからだろうか。哲学を思想としてだけでなく、生活の中から読み直すような本だった。2026/03/17
ヨッ
1
面白かったけど、初学者側の私が読むには知らない人物が多かったので、もう少し学んでからの方が良かったかな。2026/03/07
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