内容説明
「私」には前世の記憶があった。それは人の暮らしに理解のない魔女で、偏屈な継母だった記憶。
しかし、今世で人として暮らす中で家族の愛情を知り、前世で娘を不幸にしたことを自覚した私は、今度こそ家族を大事にすると決意していたのだが……車にはねられ突然この世を去ることに。
――と思ったら、二度目の転生を果たしていた! 魔女、平凡な会社員と続き、三度目はどこかの国のお姫様。大事に育てられているものの両親に会えない日々を過ごしていたなか、ようやく会えた母親はなんと前世の娘で!?
再会を喜んだのもつかの間、邪魔者だった魔女がいなくなったのに、娘はなんだか幸せではない様子。しかし、赤ちゃんの身体でできることはなく、心配しながらも見守っていたある日、娘に呪いがかけられていることが発覚して……?
――大丈夫。必ず私が、あなたを守るよ。
赤ちゃん王女が家族のために奮闘する、ハートフルファンタジー開幕!
【電子書籍限定書き下ろしSS付き】
「姫様の初めての、お散歩のドレス」収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
14
★★★★★面白かった。童話でラプンツェルの育ての母であった主人公が現代日本での一般人の人生を経てラプンツェルの娘として転生。だけど、王子様と幸せな結婚をして最愛の娘までもうけたラプンツェルが今にも死にそうで…と始まる物語。人と魔女、種族の違いによって身勝手な愛を注いでしまった主人公が、人にとっての愛とは何かを学び、今度は自分が娘として母にそれを返す。とてもいいものを読ませてもらった。かつて自分が与えていた愛も、方法こそ間違えてしまったがそこには彼女なりの愛が込められていて、娘にもちゃんと伝わっている。2026/03/09
サキイカスルメ
9
愛ですよ、愛。 ラプンツェルの義母である魔女→現代日本人→ラプンツェルの娘という転生をした主人公アーデルハイドちゃんのお話。 面白かった! 人外の存在だった主人公が、人間になったことで魔女の時にはわからなかった感情や想いに気づいていくのが、とても良かったです。 王子様と結ばれたラプンツェルは、幸せに暮らしました……にはならなくてという展開も面白い。 娘と母の愛と想いが素敵でした。 パパや主人公とは違う魔女さん、他国の王子と魔法使い、使い魔の鳥ちゃん、みんなとの関係性ややり取りも面白かったです。2026/03/06
尚侍
8
とっても面白かった。グリム童話のラプンツェル(個人的には「ちしゃ」です)を下敷きにした作品ですが、魔女の視点から見たラプンツェルのエピソードは非常に新鮮で、なぜ魔女が自分の畑を荒らされることを嫌がるのかということがよくわかりました。このような視点があるということが知れただけでも本作を読んだ甲斐があったというほどのもので、話の展開に深く納得できました。その一方で魔女の視点があるとは言え、やはり乳児が主人公だと話が進まない面もあるので、次巻ではもう少し成長したあたりから話を始めてもらいたいですね。2026/02/11
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