外国人労働政策 霞が関の権限争いと日本型雇用慣行が招いた混迷の30年史

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外国人労働政策 霞が関の権限争いと日本型雇用慣行が招いた混迷の30年史

  • 著者名:濱口桂一郎【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 中央公論新社(2026/01発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120059834

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内容説明

◆労働省vs法務省の権限闘争と、
特殊な日本型雇用システムにあった!
労働政策研究の第一人者が解き明かす、驚きの真実

「開国論」vs「鎖国論」という知識人たちの浅薄な議論の陰で
起きていたこととは……

◎内容紹介
日本は外国人労働者に極めて差別的、技能実習制度は「現代版奴隷制度」など、国内外から批判されてきた日本の外国人労働政策。
80年代には、「開国論」対「鎖国論」が論壇を賑わせたが、日本の制度が歪んだのは、排外主義的な政治家や狭量な国民のせいとは言い難い。
本当の原因は、霞が関の権限争いと、日本型雇用慣行の特殊性にあった。
労働政策研究の第一人者で、元労働省職員でもあった濱口桂一郎が、驚きの史実を解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

12
「ジョブ型雇用」「メンバーシップ型雇用」の用語で日本の労働者の雇用形態の特殊性を明らかにした労働法研究者濱口先生の新著。冒頭から高校の頃から新聞などで読んだ「不法就労」など外国人労働者に関して登場する言葉に既視感ありまくり。恥ずかしながらどうして外国人労働者が「研修」だの「技能実習」だの日本人には良く分からない制度に押し込められているのか良く分からなかったのですがこれを読んである程度理解できました。何とこれも「メンバーシップ型雇用」を前提とする日本型雇用の特殊性の表れであり、しかも省庁の争いもあったとは。2026/03/15

awe

9
元労働官僚でJILPT所長の濱口氏の書。労働省と法務省の権限争いという切り口で日本の入管政策の過去と現在を論じる。役所の権限争いという視点で入管政策を描いた文献を読んだことがなかったので、非常に興味深く読んだ。◆バブル期に外国人労働政策が論点として浮上してくる中で、法務省と労働省は労働者個々人にビザを出す労働許可制を構想していたのだが、労働行政の拡大を目論む労働省が使用者を起点に管理する雇用許可制を提唱したことにより、法務省が猛反発、在日コリアンへの雇用差別に繋がるという抗議が民団から出されたことを契機に2026/03/28

たまがぞう

1
日本における外国人労働政策の歴史的経緯を描き出した本。「就社」という日本的雇用関係にとらわれる労働省と、国際標準である職種による就労(ジョブ型雇用)を目指したい法務省のせめぎあいにより、いびつな技能実習制度が生まれたという視点。官邸支配が強まり、省庁間の縄張り争いが少なくなった現在、一定の正常化の流れにあるとのこと。いま、外国人政策の司令塔を作るような主張が政治の政界では喧しいが、SNSなどで声高にそういう主張をする人の意図とは別に、外国人労働者のためにも総合的に外国人政策を一元管理する必要性を感じた。2026/04/15

みぐ

0
我が国の外国人労働政策に日本型雇用システムという規範感覚が影響を与えた結果、外国人「労働者」の正面からの受入を30年迂回させることになったというのが、本書における筆者の主張。それが妥当かどうか論評は避けるが、外国人の在留資格を定める過程において、図らずも日本の雇用社会におけるメンバーシップ型思想の強固さがあらわになるところが焦眉。2026/03/16

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