喪われた轍―日本文学史における翻訳文学の系譜

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喪われた轍―日本文学史における翻訳文学の系譜

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163544601
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

そもそも翻訳とはどのような言語行為であるのか──。「根底的飜譯」という概念を通して、近代以降の翻訳観を覆す画期的な評論

内容説明

そもそも翻訳とはどのような言語行為であるのか―クワインの提唱した「根底的翻訳」という概念を通して、近代以降の翻訳観を覆す画期的な文芸批評。

目次

序論 翻訳、確定的なものと不確定なもの(翻訳という病気;源義朝の「石」;クワインの「石」)
第1章 根底的翻訳について(ガラスの中のクワイン;日本文学史上の三つの転回点)
第2章 翻訳と文体(坪内逍遙が論じた「文体」変化の本質;贋作の大叙事詩「近代言文一致文体」;『天草本伊曾保物語』の近代 ほか)
第3章 翻訳と世界像(上洛するトマス・アクィナス―不干斎ハビアン『妙貞問答』;フランシスコ・サヴィエルの訳語主義;文部省百科全書の訳語主義 ほか)