月白

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月白

  • 著者名:宇佐美まこと【著者】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 朝日新聞出版(2026/01発売)
  • 寒さに負けない!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/15)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022520661

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内容説明

妻を亡くし、息子の夏樹を一人で育てるフリーライターの海老原。そんな彼に雑誌『月刊クリスタル』編集部から、戦後の殺人鬼が起こした事件をもう一度掘り下げて検証してほしいとの依頼が入った。殺人鬼の名前は北川フサ。彼女は戦後の混乱期に5人の男を立て続けに殺し、死刑となっているという。取材を始めた海老原は、フサが赤の他人である少年とともに行動していたことを知る。そして、その当時の少年は、今も存命だった。単なる週刊誌の連載のはずが、いつしか海老原は、フサに導かれるように、事件に没入していく……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

180
宇佐美 まことは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。戦後の混乱期をキル・ビルの如く逞しく生き、連続殺人の罪で死刑になったハンサムウーマン北川 フサの物語、大変読み応えがありました。 https://publications.asahi.com/product/25762.html2026/01/20

いつでも母さん

155
白には200種類以上あると言う。初めて知った色【月白】カバーの装画は読後、私の中で憎しみの熾火となった・・このしんどさは宇佐美まことだ(当方比)戦後の混乱期、連続殺人事件の犯人・北川フサを、今あらためて追いかけるライター海老原の苦悩もまた憎しみが根底にあった。やばいよ、私も北川フサに魅入られて、心拍数が上がるのを止められない。苦しさを凌駕する快感に、人の持つ闇があるのを突き付けられて狼狽える私がいる。心が解放されるのはいつ?一生持って生きて行けと心の奥で自分が言う。そんな圧巻の本作、ファンは堪らないはず。2026/01/30

イアン

142
★★★★★★★★★★タイトルが美しく響く宇佐美まことの長編。妻を事故で亡くし息子と暮らすライターの海老原は、懇意にしていた編集長からある人物についてのルポを依頼される。戦後に5人の男を殺害し死刑となった女殺人鬼・フサ。事件を掘り下げる中で、フサがある少年と行動を共にしていたことを知り――。なぜフサは稀代の殺人鬼と成り果てたのか。取材を続ける海老原の視点は、やがて一人の戦争孤児の記憶に置き換わっていく。戦後という時代に蹂躙された人々の尊厳。それらを護るために戦う絆の強さは「血の繋がり」を遥かに凌駕していた。2026/01/26

ゆみねこ

76
妻を亡くし息子と二人暮らしになったルポライターの海老原誠は、戦後の混乱期に5人の男を殺害した「北川フサ」のルポを請け負うことに。執拗に殺め続けるフサの残忍な犯行はどこから来るものなのか?やがてフサと行動をともにしていた戦災孤児にたどり着き、彼へのインタビューを試みるが一筋縄ではいかない。フサに巣食う強烈な感情・孤児靖男の戦後に海老原が抱える憎しみが重なり合う。今、私たちが生きているこの国には消すことの出来ない暗い闇が残っている。宇佐美まことにどっぷりと浸る読書に。2026/01/31

itica

73
戦後まもなく起きた連続殺人事件の犯人が女だったことで当時も話題になっていたが、かつての稀代な事件を掘り下げるルポを依頼されたフリーライターの海老原は、取材を続けるうちに次第にのめり込んで行く。殺人犯を知る老人と海老原との出会いがこの物語の軸になるのだが、東京大空襲そして敗戦後の混乱は生き残った者にとっても地獄だったことが淡々と描かれていて読むのが辛い。でも戦争体験を語れる人が少なくなった今だからこそ、目を背けてはいけないとも思うのだ。海老原を救った老人の言葉が深い。 2026/02/09

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