女の子のための西洋哲学入門

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女の子のための西洋哲学入門

  • ISBN:9784845921072

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内容説明

これまでの「男性のための哲学」ではない、もうひとつの哲学へ。

「女の子」が成長し大人になっていく過程で考えるべき哲学の問いを解きほぐし、
「自由に思考を広げること」、そして「自分の力で考えながら生きること」の楽しさとかけがえのなさを説く。
女性哲学者たちがいざなう、かつてない哲学入門・画期的エンパワメントの書!

あなたは、哲学の歴史のなかで、女性の哲学者の名前を10人挙げられますか? 3人ならどうでしょう? ほとんどの人にとって、それはむずかしいことなのではないでしょうか。
女性は長い間、哲学の分野で疎外されてきました。なぜなら、彼女たちの貢献は歴史的に男性たちの業績として扱われたり、あたかも貢献など存在しないかのように葬り去られたりしてきたからです。

本書は、女性哲学者たちが「自分が18歳から20歳くらいだった頃を振り返り、自分自身の疑問を見つけ、知的に成長しつつあるその時期に、どんな本があったらよかったか、そしてその本にどんな章があったらよかったか」というテーマで執筆した、新しい「哲学への扉」とでもいうべき本です。
女の子や若い女性を哲学的な思考へと招き入れ、哲学的に物事を考えてみるよう勇気づけるものです。

哲学に触れ始めたばかりのひとにもおすすめできるこの本は、哲学的な問いとは何か、そしてそれが女の子や女性の生活や人生にどのように当てはまるのか、幅広い視点と思考を広げていくヒントを提供します。
本書では、哲学のおもな分野(形而上学、認識論、社会哲学・政治哲学、倫理学)が扱われます。どこからでも読める章立てなので、構える必要はありません。ジェンダーと哲学の交差点について興味のあるひとにとって必ず役立つ1冊となるでしょう。
例えば、アイデンティティや自律といった自己のあり方、科学や芸術や疑いといった知のあり方、人種やジェンダーといった社会構造や権力関係が私たちの現実をどのように形づくるのか、そして、怒りや共感や勇気などの感情と倫理の関わりを現実の問題の中でどのように考えていけるのか。
2020年代の今を生きる私たちにとっても切実で、好奇心を刺激する哲学的なテーマを、生き生きと魅力的な文体で、親しみやすく説いていきます。

いままさに女の子であるあなた、あの頃女の子だったあなた、これから女の子になっていくあなた、女の子と見なされたことのあるあなた、女の子のことをもっと理解したいあなたへ──すべてのひとを歓迎する、私たちのための哲学への招待です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

41
まず、圧倒的に男社会な哲学という分野において、圧力を受けてきた女性を、少数派をこれほど鮮烈に語っていることに、その意欲に敬意を表したい。「女の子」と西洋哲学をどこから始めるんだろう?なぜザクロなんだろう?と不思議に思っていたらなるほど、そうきましたか!アイデンティティと怒り(メデューサ話法ににやり)が個人的には一番面白かったです。思想を、神話を、社会をガールズ視点で見るーその「特権」を男性にも是非味わってほしいです。2025/09/28

松本直哉

24
女の子ではないけれど読んだ。英語圏、それもアメリカが多く、とりわけユダヤ系の筆者が目立つ。神話や文学作品の例から語り起こして、こんなふうに血の通った哲学書はあまりないかもしれない。旧約聖書の「ツェデク」の概念、英語のjusticeとは違って神の次元の正義を論じた章が面白い。ギリシャ悲劇のアンチゴネーのように、人間の掟を超えた正義に従って行為することで初めて人格の統合(integrity)が可能になるという指摘は興味深い。ただし、ツェデクの例に挙げられている士師記のヤエルという女性の挿話の扱いには疑問が残る2025/05/02

スイ

18
良かった! 原副題の「An Invitation to the Life of Thought」がぴったり。 多数の女性哲学者たちが、「こんなことを考えてみない?」「こんな角度からも考えられるよ」と、隣に座って語りかけてくれているようだった。 実在の人物やフィクション作品を織り込みつつ、女の子が生きるのに付き纏う困難についてもしっかり語る。 思考の手助けだけでなく、心の支えにもなってくれる本。 ただ、文章の難易度にはかなり幅があり、この中では読みやすいものでも入門とは呼べないのじゃないかと…。2025/02/21

ぽむら

4
もう少し若い時に、いや、時間がある時に読めば良かったなと思った。広範なテーマを扱ってくれているのできっとまずは短く全体をさらって、あとから章ごとに、気になる章だけでも良いから精読して、関連する文献を読みつつ理解を深めた方が良い読み方ができる気がする。 もちろん生活の片手間で読んでも得るものも、自分の傷にも、勇気に関しても考える良い手助けになったけれど、持っているポテンシャルを活かしきれない読み方しか出来ない自分が歯痒い。2025/02/10

Go Extreme

3
自己: アイデンティティ─世界内存在と生成 自律─自分に正直 プライド─徳と悪徳 問い─哲学の核心 自己知─反省 知る: 論理学─フェミニストアプローチ 疑い─認識と懐疑主義 科学─客観性の正体 技術─経験と媒介された現実 芸術─見る・考える・制作する 社会構造: 信用性─知識 言語─集中攻撃 人種─存在論上の危険性 ジェンダ──二分法とその先 承認─クィア・エイリアン・ミックス 現実: 怒り─メドゥーサ話法 意識高揚─社会集団と社会変革 ツェデク─なすべきことをする 共感─人間以外の動物 勇気─改善説2024/12/27

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