内容説明
後退するアメリカ、仕掛ける中露、混迷する欧州、戦略なき日本――
この世界のありようが私たちの知っていたそれから大きく様変わりしつつある。その転換の内実とは何なのか? アメリカが「目指すべきところ」をもはや指し示さず、自信をつけた中国やロシアなど非・西側諸国は、かといってグローバルな覇権を目指しはしない。大国たちはそれぞれに内憂を抱えながら、それぞれの世界を作り直そうとしている。大国が割拠する、激動の時代に備えるための新しい見取り図。
中国、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、安全保障――
ロシア軍事専門家の小泉悠氏が、各界の豪華メンバーと「大転換」を具体的かつマニアックに語り尽くす!
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
19
保守・リベラル、資本主義・共産主義、ウソ・ホントの対軸が揺らぐ現代において、対談形式で欧米や中国の「大転換」を論じる。端境期ゆえにそれぞれの方向性は見えがたいが、最新の分析は勉強になりました。2026/02/03
楽
18
26年1月。参考になる論点、視座が多い。「(略)こうした変革の中での日本の立ち位置は、どうにもあやふやである。変化しつつある世界から何かを摑み取ろうとしているという感じが5回の対話からは今ひとつ得られなかった。これは日本政府の問題というよりも、私を含めた日本国民全体の感度の問題であろう」■津上∶主権国家のもう一つのリスクは「代議制民主主義はもうアカン」ではないでしょうか。これほど分断が進むと、代議制民主主義にはまともなことはできない。小泉∶めちゃくちゃなことを言って注目を集めた人が選挙に通ってしまう(続く2026/02/04
紙狸
17
2026年1月刊行。ロシア軍事の専門家、小泉悠さんの対談・鼎談集。この本では対象を広げて、中国、米国、ロシア、欧州、日米安保の専門家と対話する。「世界のありよう」の「様変わり」についてがテーマ。個人的には、欧州の安全保障に関する章が興味深かった。対話相手の合六強さんは、ノルウェーの歴史家の表現を踏まえて、米国は欧州によって「招き続けられた帝国」だったという。その米国が欧州の安全保障から手をひくのではないかという懸念が強まっているが、では欧州が米国抜きで独自の抑止体制を作ろうと腹をくくったとまでは言えない。2026/02/27
奏市
12
仕事柄、貿易・経済安保関係の記事は少し読んできたが、当然軍事やパワーバランスの話は絡むんで、読んで勉強になった。こういう本の感想を書く場合、政治的な立場が見え隠れして批判の的になりうるので書き辛い。専門家は庶民とは全然違う次元で先を考え、最悪の場合に備えた考察をしているのを改めて感じた。我々の危機感の欠如。トランプが異質なのではなく、アメリカはこういう周りのことを気にしない方向に行くのは、成り行きとして当然のことだというのが腑に落ち、のほほんと生活していては後々慌てふためくことになるなと少し気が重くなる。2026/02/22
Satoshi
8
◎ウクライナ戦争でテレビで意見を聞く小泉さんを初めて読んだ。各主要国の専門家との対談形式で面白かった。1月に発売された本だが対談がだいぶ前のものもあり、内容が少し古かったりするのが残念。各地の動向が専門家の分析や情報収集によって知ることができる。2026/02/15




