内容説明
みんな、嘘をつきますから。心の内はわからない――。庵原かのんは、横浜家庭裁判所川崎中央支部の家裁調査官。離婚や相続など家庭内のさまざまな「家事事件」を担当している。彼女のもとに持ち込まれるのは、記憶喪失の男の身元確認、行方不明者の居場所探し、奇妙な離婚調停など一筋縄ではいかない案件ばかり。隠された秘密の先に待つのは、ほろ苦い真実か、微かな希望か!? 人気シリーズ第二弾。(解説・池上冬樹)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
44
あらゆる境遇の様々な人生を背負った人達に対応する家裁調査官シリーズ第二弾。スケッチブックの女の子が描いた絵の話に胸が締めつけられる。子供の心を映す絵に込められた想いが切ない。みんな嘘をつきますから、自分の都合のいいように。ドロドロした夫婦や親子間の問題に情や人間模様が垣間見られ心が揺さぶられた。2026/03/13
カブ
39
家裁調査官・庵原かのんシリーズ2作目。大好きなシリーズです。かのんは北九州から川崎に転勤となり、ゴリラ飼育員栗林くんとめでたく結婚、おめでとう。北九州では少年事件を担当していたが、川崎では離婚や相続などの家事事件担当になった。様々な家庭の秘密を調べることになるかのんの誠実さに惹かれる。「こじらせてしまった人」がとても気になる。2026/03/01
エドワード
28
家裁調査官・庵原かのんの第二弾。川崎へ異動し、家事事件担当となる。第二話は離婚した元夫が、娘と面会交流を求める案件。しかし娘は父との面会交流を拒否する。第三話はこじれた遺産相続。半分が離婚がらみ、これが現実だ。第四話、老夫婦の妻が離婚を希望する理由が<孤独と絶望>―夫が妻に興味を示さない。心が凍る、印象的な話だ。未解決の第二話、第三話が蒸し返す。長編小説なのだ。最終話は内縁の夫との関係解消を望む女性。ここでもかのんは徹底的に彼女の話を聴く。慣れないホッピーを飲みながら。それが信頼を呼ぶから人は不思議だ。2026/02/16
DONA
10
前作では少年を相手にしていましたが、今作では大人を相手にするようになりました。本人も結婚して生活は落ち着いてきましたが、コロナ渦で違う意味での苦労が増えています。それにしてもよくもまあこんなに揉め事があるものです。役所を巻き込まないといけないほどの揉め事がこんなにあるとは。仕事が尽きなくて精神的にも削られそうな職業です。2026/02/09
うさぎや
9
2巻では栗林とも結婚して横浜に異動して心機一転!と言いたいところですがコロナ禍で……といろいろ大変な巻。最後の「はなむけ」にじーんとする。2026/01/31
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