内容説明
みんな、嘘をつきますから。心の内はわからない――。庵原かのんは、横浜家庭裁判所川崎中央支部の家裁調査官。離婚や相続など家庭内のさまざまな「家事事件」を担当している。彼女のもとに持ち込まれるのは、記憶喪失の男の身元確認、行方不明者の居場所探し、奇妙な離婚調停など一筋縄ではいかない案件ばかり。隠された秘密の先に待つのは、ほろ苦い真実か、微かな希望か!? 人気シリーズ第二弾。(解説・池上冬樹)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
65
シリーズ第二作。北九州から川崎に異動となったかのんは晴れて栗林と結婚。私生活の変化と共に、扱う事件も少年事件から家事事件となり、それぞれの事件の解決策も更生という一つの方向へ向かうものから先の見えない多種多様なものへと変化する。それだけに各編を読み終えた際の思いも様々で、より楽しめた一冊。一番のお気に入りはどうしようもない環境下で内縁の夫との関係解消を望む場末の居酒屋のママの子供達への思いが溢れていた『はなむけ』です。2026/03/27
きょん
47
あらゆる境遇の様々な人生を背負った人達に対応する家裁調査官シリーズ第二弾。スケッチブックの女の子が描いた絵の話に胸が締めつけられる。子供の心を映す絵に込められた想いが切ない。みんな嘘をつきますから、自分の都合のいいように。ドロドロした夫婦や親子間の問題に情や人間模様が垣間見られ心が揺さぶられた。2026/03/13
カブ
40
家裁調査官・庵原かのんシリーズ2作目。大好きなシリーズです。かのんは北九州から川崎に転勤となり、ゴリラ飼育員栗林くんとめでたく結婚、おめでとう。北九州では少年事件を担当していたが、川崎では離婚や相続などの家事事件担当になった。様々な家庭の秘密を調べることになるかのんの誠実さに惹かれる。「こじらせてしまった人」がとても気になる。2026/03/01
エドワード
33
家裁調査官・庵原かのんの第二弾。川崎へ異動し、家事事件担当となる。第二話は離婚した元夫が、娘と面会交流を求める案件。しかし娘は父との面会交流を拒否する。第三話はこじれた遺産相続。半分が離婚がらみ、これが現実だ。第四話、老夫婦の妻が離婚を希望する理由が<孤独と絶望>―夫が妻に興味を示さない。心が凍る、印象的な話だ。未解決の第二話、第三話が蒸し返す。長編小説なのだ。最終話は内縁の夫との関係解消を望む女性。ここでもかのんは徹底的に彼女の話を聴く。慣れないホッピーを飲みながら。それが信頼を呼ぶから人は不思議だ。2026/02/16
アマザケ
15
全く無知であった家裁調査官の仕事について知ることができた。小説に出てくる七つの案件はどれも解決が難しい難問だ。しかし、かのんは相手の立場になって知恵を絞り、解決に向けて全力で取り組む。その勇姿に好感がもて、応援をしたくなる。「再会」の章の母親と子供たちの会話には胸が熱くなった。2026/03/30
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