新潮文庫<br> ゆうべの食卓(新潮文庫)

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新潮文庫
ゆうべの食卓(新潮文庫)

  • 著者名:角田光代【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2026/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101058399

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内容説明

家族も、恋人も、友だちも、永遠には続かないけれど、ともに食卓を囲んだ記憶はいつまでも色褪せない――。彼女との別れがきっかけでできたお弁当仲間、ひとり暮らし初心者の娘に伝授される母のグラタン、コンビニのおでんを分け合ったスイミングの帰り道、夫の前妻が残していったレシピブック。料理はお腹も心も満たしてくれる。大切な人とのかけがえのない時間を綴った心温まる短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

piro

31
『オレンジページ』連載の掌編集。3編ずつ連作になっていて読み易い。食事を通じて家族や人との関わり、そしてその変化が描かれる。誰かと一緒の食事、ひとりの食事。いろいろあるけれど、どの食事も印象的。そして登場人物たちにとっても、その人その時の生活を象徴するような食事は心に残るものなのだろうな。短いながらも所々琴線に触れるストーリーは角田さんならでは。あとがきによると雑誌の特集とリンクしたお話だったようなので、雑誌で読むとまた違った楽しみ方ができるかもしれません。2026/04/04

こみっくま

26
コロナ禍が始まった頃、雑誌オレンジページで連載された食べ物にまつわるショートショート。あとがきによると、連載時、特集された料理レシピとリンクしたお話だったそうで素敵だなと思った。掌編だけどいくつかは連作でリレー的な展開と視点の変化が様々な人の食と人生観を見せてくれる。ほっこりじんわりしつつお腹が空いてくる。最後のお話は胸に迫った。父を送り母を送り自分が老いてゆく・・・何だか未来の自分とシンクロするのかなと思ったが 暗い気分というよりは、誰もが辿る道なんだよ、怖くないよと言われたようで溜飲が下がった。2026/03/26

アリスとアニー

15
角田さんの食をテーマにした短編集。割と短い周期で話が変わるなぁと思っていたら、あとがきにもあるように三か月ごとに登場人物を変えて書いていたのですね。著者である角田さんの引き出しの多さに驚きました。個人的には『彼女のレシピブック』がお気に入りの作品で、一冊のレシピブックを巡って、とある男性の妻と元妻がつながるストーリーにレシピブックがつないだ縁を感じました。サンマの炊き込みご飯も食べてみたいなぁ。2026/04/06

NAOAMI

15
同じ家族、視点の短編がさらに3つの掌編に分かれているという構成。雑誌連載における特殊な字数制限を諸ともせず書きこなすのは流石。しかも一つひとつが秀逸ならば言うことなし。家族・夫婦の在り方。友だち関係、姉妹関係など時の流れ方は様々ながら、時にコロナ禍の停滞を背景に交え、人生の機微が食を通して語られる。多少の鬱屈を抱えながらも決してネガティブにならず前向きに昇華していていく姿勢が好ましい。唯一男性視点の「~料理界」杉田氏の哲学的な一言に大いに納得。ボクも長年料理し続けているからね。共感度がドンズバ過ぎ(笑)。2026/03/02

いっこ

8
家族関係や食生活の多様化という時代背景の下、いくつかの食卓の風景が描かれている。料理キットとかホットプレート料理、卓どんごはんなど、時短・手抜きというと抵抗がある人もいるだろうが、こんな風に紹介されたらやってみようと思う人も多いだろう。「帰り道の時間」では『方舟を燃やす』に出てきたような手抜きしないお母さんが登場。いくつかの章を使って、主人公たちの心の成長を描いているのがいい。2026/02/22

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