ちくま文庫<br> 転がるように 地を這うように ――私の杖となった文学の言葉たち

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ちくま文庫
転がるように 地を這うように ――私の杖となった文学の言葉たち

  • 著者名:木内昇【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 筑摩書房(2025/12発売)
  • 冬の読書を楽しもう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~1/25)
  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480440587

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内容説明

「猪口才」な輩に見切りを付け、東京に戻って清と暮らした漱石「坊っちゃん」の馬鹿正直さを肯定し、織田作が描く主人公の地を這うような生き様に喝采を送る――。心に残る物語は、自分が生きる行程に必ず寄り添い続けてくれる。今も愛してやまない作品群から選び出した言葉を中心に、生の豊かさと奥深さを切実な感覚で紐解く。作家デビュー以前の幻の名エッセイ、待望の復刊。

目次

はじめに/かんのんさま 青べか物語/山本周五郎/出世双六 アド・バルーン/織田作之助/落莫 風琴と魚の町/林芙美子/道化 人間失格/太宰治/厄除け詩集/井伏鱒二/猪口才 坊っちゃん/夏目漱石/清浄無垢 銀の匙/中勘助/責苦 木魂/夢野久作/端然 母の上京/坂口安吾/御馳走帖/内田百閒/厄介 さぶ/山本周五郎/ネビッチョ 浮雲/二葉亭四迷/蔵む 破戒/島崎藤村/月に吠える/萩原朔太郎/恬然 河童/芥川龍之介/道学者 お目出たき人/武者小路実篤/塩花 おかめ笹/永井荷風/筑波日記/竹内浩三/主要 引用文献・参考文献一覧/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

83
木内さんの本はほとんど読んできて、デビュー以前のこの本のもととなっている「ブンガクの言葉」をamazonで探していたのですが3000円以上ということでしたので二の足を踏んでいましたが今回ちくま文庫で新刊をだされたのでさっそく読みました。17の日本作家の作品についてその作品を一言で表すと、という言葉が表題になっていてこの作者の感性が光るような気がしました。(例えば太宰治の「人間失格」は「道化」、芥川龍之介の「河童」は「恬然」など)楽しい小説論となっています。2025/11/16

chiaki

33
こんな文学たちの息遣いが血となり骨となって木内さんの言葉になっているんだなぁと。大好きな木内文学の真髄に触れたよう。時代とともに変わりゆくものはあっても、ありのままの自分を。真っ直ぐな心持を。不器用なりにも信念のある生き方を。この世の中を面白がる余裕を。美しいものを美しいと思い、大切な人と喜びを分かち合う、そんなふうに生きたいと強く思いました。竹内浩三『筑波日記』がまたラストにふさわしい!木内さん、中学の時に浮雲を…スゴ!山本周五郎『さぶ』、武者小路実篤『お目出たき人』読んでみたい。あとがきまで全て良き。2025/12/04

piro

32
明治から昭和前半の作品で語られる「言葉」について綴られたエッセイ集。20年以上前、木内さんが小説家デビューする前に書かれた一冊が文庫化されたものらしい。それぞれの作品で語られる言葉に対する木内さんの感覚がじんわりと伝わってくるような内容でした。文学への深い愛情、真摯な思いが感じられ、豊かな気持ちになります。名だたる作家の名前が並んでいるのですが、この時代の作品はあまり多くを読んでおらず、「タイトルは知ってるけど…」と言う状況の私。少しずつ紹介されている作品を読んで見よう。2025/11/21

アイシャ

27
以前読んだ「ブンガクの言葉」を、文庫版にするにあたり このようなドラマチックなタイトルにしたようだ。帯に「ひとつの『言葉』を入り口に読み返す、明治・大正・昭和の名作」とあったように、一種の読書感想文。木内さんの目を通すことによって語られる言葉たちは深い。大方の作品は読んだことはなく、これからも読むかどうか分からないけれど。最後にページ数を割いて竹内浩三さんのことを書いておられるが、私はいくつかの詩を知っているだけだが、印象が強い。戦争でその命が失われなかったら、その後どんな作品が生まれていたろうか2025/12/11

イシカミハサミ

16
文学作品の中から ある一単語を抜き出し、 それを軸に文学作品を語る。 いわゆる“文豪”といわれる方の作品は 現代人には難しい本も多いので、 そこに一定の角度をつけてくれるのはありがたい。 この本はそこでとどまらず。 最後に収録されているのは竹内浩三「筑波日記」 大正10年に生を受けた彼の 簡単な生い立ちと作品について語られた後、 軍隊入隊後の筑波での訓練に明け暮れた日々を綴った 日記が紹介される。 筑摩書房の担当氏が古書店でこの本を見つけ、 木内さんの元に文庫化の依頼を持ち込んでできた本だそうです。2026/01/05

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