内容説明
リーガルミステリの俊英が放つ衝撃作
“法律”のみが絶対ルールの僕らの学校。校内で起きた窃盗事件で、僕は、拭えない違和感に気づいてしまった。そして、友達が死んだ。
単行本 2023年4月 文藝春秋刊
文庫版 2026年1月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
75
遵法精神を逆手に取ったようなシニカルなリーガルミステリであり、歪んだ社会問題に真っ向から取り組んだ問題作。校則の存在しない鏡沢高校では法律に反しない範囲で自由を謳歌できる。しかし学校中の防犯カメラが犯罪行為を徹底的に監視する。そんな仕組みにどこか違和感を感じる高校生の宏哉。ある日彼の友人が血を抜かれた無惨な遺体となって発見される。そして彼は違和感が決して学校だけではない事に気づく。秘密が渦巻き住人が二分される奇妙な街。様々な伏線が回収され真相へと導かれる怒涛のラスト。色々考えさせられる衝撃的な物語だった。2026/02/12
mayu
31
普通の高校とは異なるルールが設定がされている高校、独特の閉鎖感を感じさせる街。そしてタイトルにもなっている魔女の原罪とはなにか…。読み始めから先が気になって読むのがやめられない。異質さはどこで生まれてどうしてこうなったのかを知りたくて一気読み。法律の知識があらゆる所に出てくるのも面白くて興味深かった。「不作為」という言葉が印象的。同じ境遇の集団と思い込み思考が混ざり合った時の恐ろしさを感じる。一度生まれてしまった不安因子を取り除くのは難しい。色んな事を考えさせられる一冊。2026/01/18
よっち
26
週に3回、人工透析治療を受けながら高校に通う、和泉宏哉と水瀬杏梨。しかしある変死事件をきっかけに彼らが通う高校、そして住む街の秘密が暴かれていく特殊設定リーガルミステリ。校則がなく法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人たち、血を抜き取られた少女の変死体の真相。一見自由でも監視される街には何があるのか。変死事件をきっかけに、宏哉が知っていく一連の事件の真相があって、街が抱えてきた業の深さには戦慄しましたが、その何ともやりきれない結末にやはり信じることはできなかったのかと考えずにいられませんでした。2026/01/05
ハチ15
3
p209より、「終着点はどこなのだろうと思いながら、 すっかり聞き入っていた。」 終着点はどこなのだろうと思いながら、すっかり読んじゃいましたが...。終着点はどこだったんだろう...。2026/01/20
ワインと読書
2
医療ミステリー系が強く、そこにとある理由で「原罪」を持った人たちが集まる村での物語。法廷遊戯以来の五十嵐さんでしたが、うーん。いろんなものが詰め込まれている感じはした。それを自分で消化できていないのかモヤっとしている今。物語の空間的にはひぐらしのなくころに、を彷彿とさせる村の因習。その村の因習にそれぞれ関わる主人公を含めた人間関係。前半の途中までが原罪色が強くて読みづらいなと思ったのですが、本書のテーマの重要なファクター。司法はどこまでできるのか、というやっぱり根本的な問いを掲げるのがこの作家なんだなあ2026/03/15
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