内容説明
リーガルミステリの俊英が放つ衝撃作
“法律”のみが絶対ルールの僕らの学校。校内で起きた窃盗事件で、僕は、拭えない違和感に気づいてしまった。そして、友達が死んだ。
単行本 2023年4月 文藝春秋刊
文庫版 2026年1月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
30
普通の高校とは異なるルールが設定がされている高校、独特の閉鎖感を感じさせる街。そしてタイトルにもなっている魔女の原罪とはなにか…。読み始めから先が気になって読むのがやめられない。異質さはどこで生まれてどうしてこうなったのかを知りたくて一気読み。法律の知識があらゆる所に出てくるのも面白くて興味深かった。「不作為」という言葉が印象的。同じ境遇の集団と思い込み思考が混ざり合った時の恐ろしさを感じる。一度生まれてしまった不安因子を取り除くのは難しい。色んな事を考えさせられる一冊。2026/01/18
よっち
25
週に3回、人工透析治療を受けながら高校に通う、和泉宏哉と水瀬杏梨。しかしある変死事件をきっかけに彼らが通う高校、そして住む街の秘密が暴かれていく特殊設定リーガルミステリ。校則がなく法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人たち、血を抜き取られた少女の変死体の真相。一見自由でも監視される街には何があるのか。変死事件をきっかけに、宏哉が知っていく一連の事件の真相があって、街が抱えてきた業の深さには戦慄しましたが、その何ともやりきれない結末にやはり信じることはできなかったのかと考えずにいられませんでした。2026/01/05
ハチ15
2
p209より、「終着点はどこなのだろうと思いながら、 すっかり聞き入っていた。」 終着点はどこなのだろうと思いながら、すっかり読んじゃいましたが...。終着点はどこだったんだろう...。2026/01/20
のあ
1
作品を通して、加害者家族、被害者家族の社会での難しい立ち位置、弁護士の在り方など色々と勉強になるようなことが多かった。人間、町、色々な事情が錯綜して辿り着く結末には驚きを隠せなかった。宗教的な怖さだったり村八分のような相互共同体の怖さ、色々と感じた上で、幸せの享受を当たり前にできていることをもっと噛み締めたい。2026/01/12
ayu
1
犯罪に対する監視力が行き過ぎると、集団心理として監視が厳しくなることにも慣れてしまうんだと怖くなった。凶悪犯罪になると、犯罪を犯す血の力に引っ張られると思い込みたい気持ち、何か理解しうる理由を求めてしまう気持ちもわかる気がした。2025/12/16
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