内容説明
ケンブリッジ大学セント・アガサ・カレッジに伝わる〈ハーディングの悪ふざけ〉。ある夏の夜、新進気鋭のフェローが転落死したのは、学寮の塔から図書館の屋根へ飛び移るこの悪弊に失敗したからだと思われた。しかし事故死という判断は一年近くのちに、大いに揺らぐことになった。ごたごたを抱えた演劇クラブが、通常は使われない〈粗悪な四つ折本(バッド・クオート)〉版の『ハムレット』を公演している最中、主演の学生がとった驚きの行動で。英国ミステリならではの楽しみに満ちた、〈イモージェン・クワイ〉シリーズ最終巻!/解説=柿沼瑛子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
69
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ4作目・最終話。ケンブリッジ大学セント・アガサ・カレッジに伝わる〈ハーディングの悪ふざけ〉。学寮塔から図書館屋根への飛び移り。1人のフェローが死亡した。事故死か殺人か。伝統ある大学を舞台にしたテーマは登場人物も個性があり歴史ある建物も興味深い。全般を通してシェークスピアのハムレットが散りばめられ英国らしい作品だった。でも…イモージェンの男性の好みだけは前作も今作もよくわからなかった。2026/02/13
あたびー
38
ケンブリッジのStアガサ・カレッジ付き看護師イモージェンのシリーズ4冊目にして最終巻。原題は「粗悪な四つ折り本」。ハムレットの台本のひとつで、有名な台詞が省かれていたりする、滅多に上演されないものらしい。塔の部屋から向かいの屋根に降り立つ危険な試みをして命を落とした事故、火災で危機に陥った演劇クラブが行う素人の金持ち学生を主演に据えたハムレットの公演、癇癪持ちの女子学生が最終的に一つにまとまっていく様は見事。イモーとはこれでお別れだけど、ケンブリッジで忙しく幸せな日々を送っていると想像したいな。2026/02/04
ごへいもち
11
挫折。事件が起こるまで待てなくて2026/07/05
Alm1111
9
イモージェンシリーズ最終巻(涙)あの事故は実は殺人?までの展開はあくまでゆっくり。真相に向けて動き出すのは本を4分の3くらい読み進めてから。それでいい。今やイモージェンがすっかり好きになって、彼女がどう考え行動するかに関心が移ったから。彼女はこのまま独身だろうか?別の巻でパーソンズ警部と仲良さそうだったが、それは友達として?と思ったら遂に「恋人」登場。でもそれはもはや恋ではなく愛。最後は静かに優しくカメラはイモージェンから離れていく…そう感じるようなエンディングだった。さよならイモージェン…2026/07/08
宵闇やもり
8
全4作と知ってはいたけど、いざ終わりのページまで読んでしまうと改めて寂しいと思う...。イモージェンの人に対する接し方や態度が、思いやりに満ちていて好き。余計なお世話と言われかねないことをしても、その人柄からみんなに愛される。ただ女性として、一緒に過ごせる人を見つけられるといいなぁ。シリーズ、お疲れさま! もっと読みたかった!2026/02/09
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