内容説明
地方に住む小学生の間でかつて流行していた“冷蔵庫婆(れいぞうこばばあ)”の怪談。それを模倣したような、連続児童殺害事件が発生する。被害者たちの遺体は異様な状態で冷蔵庫の中に遺棄されていた。民俗学のフィールドワークの手法を用いて怪談を執筆する作家・呻木叫子(うめききょうこ)は警察から捜査協力を要請されるが……表題作のほか、大足様(おおあしさま)と呼ばれる神の祟りで、娘が二十五歳になると必ず自殺してしまう蘆野(あしの)家のおぞましい秘密に迫る「蘆野家の怪談」など、四編の本格ミステリ×怪異譚を収録する。/【目次】ハザコ男の怪談/蘆野家の怪談/冷蔵庫婆の怪談/満月館の怪談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
112
安定の読み心地の一冊。怪談作家、呻木叫子シリーズは今作も四篇の怪異潭とミステリでじわじわと世界観に引き摺り込んでくれる安定の読み心地と安定の読み応え。ハザコ男の怪談、蘆野家にふりかかる大足様の呪い、冷蔵庫婆の怪異、円形の館での不可能殺害事件。どれもゾワゾワきたけれど、やっぱり口裂け女世代には冷蔵庫婆が一番印象的。冷蔵庫を背負ってるって怖さよりも笑える。そしていつもながらの叫子さんの総まとめ的な鋭い考察になるほどね。もちろんあくまでも…な微妙な揺らされ感もいい。叫子さんの行方不明時間も若さの秘訣も気になる。2026/04/01
yukaring
65
怪談作家、呻木叫子と四つの怪異と犯罪。本当に怖いのは化物なのかそれとも…。今回も怪談とミステリがバランス良く楽しめる怪異譚。動画サイトに投稿された奇妙な生物は地元に伝わるハザコ(オオサンショウウオ)男なのか?『ハザコ男の怪談』蘆野家の娘は必ず25歳で死ぬ。その代わりに大足様が富を約束してくれると言う『蘆野家の怪談』冷蔵庫を背負った怪異“冷蔵庫婆”。6人の小学生が殺され冷蔵庫で発見されたのは怪異によるものなのか『冷蔵庫婆の怪異』円形の館で起こる不可能犯罪『満月館の怪談』叫子さんの推理が冴え渡る粒揃いの1冊。2026/04/05
sin
56
還って来た呻木叫子は何処かしら不気味だ!本文中彼女の原稿と云う形での内面の吐露はあっても、モノローグがないので彼女の考えていることはわからない?さて、今回の怪談は“冷蔵庫婆”と云う都市伝説を軸に、取材先で発生した殺人と、先々で起こる連続殺人、風習と化した殺人、そして密室殺人の話しである。最後の事件の考察で明らかだが、当事者ではないからか謎解きは淡々としてまるでパズルを解き明かすかのようだ。呻木の作品は民俗学の現地報告書を彷彿とさせて「あまり怖くない」と評されるらしいが作者にも思い当たる節があるのだろうか?2026/02/23
さっちゃん
53
怪談作家・呻木叫子シリーズ第4弾。「ハザコ男の怪談」「蘆野家の怪談」「冷蔵庫婆の怪談」「満月館の怪談」の4話収録。/「ハザコ男」で叫子さんが失踪していた間のことをなかなか聞けずに…いう描写があるので、時系列的には影踏亭の後なのかな?でも赤虫村も出てきたし…。これは赤虫村再読せねば。今回はオカルト系アイドルグループのギャラクシー・ファントムの出番が多くて嬉しい。個人的ベストは「蘆野家の怪談」。蘆野家がヤバすぎる。そして彼女は将来どんな選択をするんだろう。私もその年頃の娘がいるので読みながら悩んでしまった。2026/03/18
きりん★
40
呻木叫子さんシリーズ、今作は連作短編集。妖怪の脅威から首なし殺人、自殺してしまう家、表題作の冷蔵庫婆の物語など盛りだくさん。オカルトからのミステリーがすごく好き。赤虫村の話や鰐口さん、懐かしかったが完全には思い出せない🤣でも全然読めます。面白かったなあー。呻木さんシリーズまだまだ読みたい。2026/03/31
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