内容説明
地方に住む小学生の間でかつて流行していた“冷蔵庫婆(れいぞうこばばあ)”の怪談。それを模倣したような、連続児童殺害事件が発生する。被害者たちの遺体は異様な状態で冷蔵庫の中に遺棄されていた。民俗学のフィールドワークの手法を用いて怪談を執筆する作家・呻木叫子(うめききょうこ)は警察から捜査協力を要請されるが……表題作のほか、大足様(おおあしさま)と呼ばれる神の祟りで、娘が二十五歳になると必ず自殺してしまう蘆野(あしの)家のおぞましい秘密に迫る「蘆野家の怪談」など、四編の本格ミステリ×怪異譚を収録する。/【目次】ハザコ男の怪談/蘆野家の怪談/冷蔵庫婆の怪談/満月館の怪談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
54
還って来た呻木叫子は何処かしら不気味だ!本文中彼女の原稿と云う形での内面の吐露はあっても、モノローグがないので彼女の考えていることはわからない?さて、今回の怪談は“冷蔵庫婆”と云う都市伝説を軸に、取材先で発生した殺人と、先々で起こる連続殺人、風習と化した殺人、そして密室殺人の話しである。最後の事件の考察で明らかだが、当事者ではないからか謎解きは淡々としてまるでパズルを解き明かすかのようだ。呻木の作品は民俗学の現地報告書を彷彿とさせて「あまり怖くない」と評されるらしいが作者にも思い当たる節があるのだろうか?2026/02/23
ettyan えっちゃん
13
前作の意味深な呻木叫子の失踪から、急に復帰。その間の事は語られない。それにしても、今回も、とても面白いのだが、オオサンショウウオの呪いのハザコ男、大足様につぶされ圧死する蘆野家、全国で頻発する冷蔵庫婆の殺人、そして、満月館での密室殺人とこれでもかと、とんでもない怪談が4つ続くが、これがお話が連続していて、どこまでがミステリやら怪談やらもう、訳が分からないがとにかく面白い。今後も続きそうなんだけど、とんでもない事になってきたなあ。赤虫村再読しなきゃ。2026/02/23
あられ
10
呻木叫子姐さんが! 復活してる! が、行方不明の間、なにがあったかは謎。。。ハザコ男、蘆野家、冷蔵庫婆、満月館、それぞれの怪談なのだが。。。読み終わって、叫びそうになりました。どれもコワいが、蘆野家はイヤやね、絶対、その家に生まれたくないね。。。そして、怪異もコワいが、人間もコワい。今回は特に人間がコワい。ギャラファン、映像で見てみたい。←無理? 鰐口さんもちと懐かしい(笑) いや、笑っている場合じゃないな、コワいのだから。。。と言いつつ、追いかける気満々である(笑)。。。2026/02/15
イツキ
9
4つの事件が描かれる連作短編集。一つ一つの事件は答えが提示されつつ共通した事件や疑問は最後に一気に解決という形式ですが相変わらず怪奇現象とトリックの配分、全体を通しての不気味さや民俗学的な解説などのバランスがよく満足度が高いです。どんどんメインキャラである梅木が人間離れしていく印象がありますがこの辺りは決着がつくんでしょうか。どちらにしろ面白いので続いてほしいシリーズです。2026/02/24
MADOKA
9
楽しみにしていた呻木叫子シリーズ。今回も楽しかった…全4話の短編がうっすら繋がっていて長編のような読み応えがあり大満足。これはもっと話を膨らませられるのでは?!というところで割とあっさり収束させるのも良い。呻木先生が探偵ではないので、謎解きにそんなに時間取らないのだなあ。2026/02/03




