講談社選書メチエ<br> ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ

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講談社選書メチエ
ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ

  • 著者名:乗松亨平【著】
  • 価格 ¥2,255(本体¥2,050)
  • 講談社(2026/01発売)
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  • ISBN:9784065423301

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内容説明

人間の限界を突破し、時空間の無限に到達せよ!

宗教哲学者フョードロフの「人類復活」、共産主義者ボグダーノフの「血液交換」、ロケット工学の父ツィオルコフスキーの「完全生物」、生物地球化学者ヴェルナツキーの「精神圏」、歴史学者グミリョフの「新ユーラシア主義」……人間の不死・復活および宇宙進出を謳う「ロシア宇宙主義」。その法外な思想に一貫して賭けられていたのは、個と全体のありうべき関係をめぐる理念、そして「独自のロシア」の構築だった! 西欧との同時代的相関性も睥睨しながら、現代のアメリカ・シリコンバレーを熱源とするトランスヒューマニズムや人新世の問題にまでのびてくるその射程を「全史」として描き切る、第一人者による総合的かつ野心的な試み!

イーロン・マスクと同じ夢を100年前のロシアで見た人たちがいた――

[目次]
はじめに
第一章 近代ロシアの空間表象――ロシア宇宙主義前史
一 無から無限へ
二 ロシアとアメリカ
第二章 フョードロフ――全人類の集合神化
一 人類復活の事業
二 人間の神化
三 自然統御の工程
四 メシアニズムの地政学
第三章 宗教哲学とコミュニズム――集団神化の実践へ
一 宗教哲学ルネサンス
二 コミュニズム
第四章 ツィオルコフスキー――無限の進化と優生思想
一 革命文化とロシア宇宙主義
二 無限の進化の夢
三 個と全体の原子論
第五章 ヴェルナツキー――進化の統御(不)可能性
一 太陽と生物圏
二 「生の跳躍」から「精神圏」へ
第六章 トランスヒューマニズムと人新世――ロシア宇宙主義後史
一 テイヤールからトランスヒューマニズムへ
二 ヴェルナツキーから人新世へ
おわりに

目次

はじめに
第一章 近代ロシアの空間表象――ロシア宇宙主義前史
一 無から無限へ
二 ロシアとアメリカ
第二章 フョードロフ――全人類の集合神化
一 人類復活の事業
二 人間の神化
三 自然統御の工程
四 メシアニズムの地政学
第三章 宗教哲学とコミュニズム――集団神化の実践へ
一 宗教哲学ルネサンス
二 コミュニズム
第四章 ツィオルコフスキー――無限の進化と優生思想
一 革命文化とロシア宇宙主義
二 無限の進化の夢
三 個と全体の原子論
第五章 ヴェルナツキー――進化の統御(不)可能性
一 太陽と生物圏
二 「生の跳躍」から「精神圏」へ
第六章 トランスヒューマニズムと人新世――ロシア宇宙主義後史
一 テイヤールからトランスヒューマニズムへ
二 ヴェルナツキーから人新世へ
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

塩崎ツトム

16
第一章の一節「フョードロフとフロイト」が特に膝を打つ考察だった。神化とすべての人間の復活、それとキリストにおける三位一体……、どうもこの関係に、強烈なエディプス・コンプレックスというか、もっと単純なファザコン気質があるように思える。幼少期において父というのは全能に見えるもので、その父との関係のトラウマが、フョードロフの思想の土台になっているように見えて仕方ないのだ。父の力と一体になりたい。でも自己のペルソナを維持したい……。そもそもキリスト教とはファザコン的な宗教ではないか?(つづく)2026/01/24

Tenouji

11
個人的な考えと共鳴するところがあり、感動的な読書だった。ロシアは西洋の裏側と考えていたが、捉えどころがない広大な大陸の視点を持って、社会や科学を深く理解していった経緯に驚かされる。「全体と個」の問題を、人間の理性を信じて目的論的にとらえていった志向性を感じる。ザミャーチン著『われら』が単なるディストピア小説ではないことがよくわかる。全体性をどうとらえるかは、暴走する資本主義社会の本質的な課題であり、虚無的な論理的結論に対して「あえて全体性を諦めない」という感動的な締めくくりがなされていて、素晴らしい。2026/02/13

sk

5
ロシア宇宙主義という独自の思想2026/02/28

メガネーヴィチ

3
ロシア宇宙主義という思想の重心は「個と全体の関係」に置かれており、その関係を検討する過程で生じる矛盾を如何に解決するのか、これがこの思想の肝なのだと思いました。「個と全体の関係」と言えば、以前問題になった過剰なポリコレ配慮や、多様性の押し付け(所謂寛容のパラドックス)等々がありましたが、それらに視座を与えてくれる、今も色褪せない思想だと思います。2026/03/08

μέλισσα

3
それぞれの思想家について聞き齧った知識はあったが、フョードロフの復活論とフロイトの原父論、トランスヒューマニズムの思想的基盤としてのラマルク主義(下部構造の変化に伴う獲得形質とその遺伝)、フョードロフ(グロイス)の博物館論と他者論など興味深い結びつきがいくつかあった。 註は日本語文献を主としてくれているので、読む本には困らなくなる。2026/01/31

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