内容説明
私の母への介護は正しかったのか――。気鋭の脳科学者が、アルツハイマー型認知症を発症してから8年で亡くなった母との日々を、日本一「認知症らしくない」と言われる当事者と本音で語り合う。進行するもしないも環境次第!? 新しい認知症観に気づき、実践するための書。
※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。
※紙版とは異なる表記・表現の場合があります。また、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
75
【記憶がなくなるということは、とても怖いことです】診断から12年経過した認知症当事者・丹野智文と、認知症の母を介護した脳科学者・恩蔵絢子が、認知症の進行などについて語り合った書。丹野は、<自分の中で何が起きているのか、何が正しくて、何が不確かなのかがわからない。そんなことが続くと、恐怖しかありません。さらに、その時に「なぜ、忘れたの?」と言われたり、怒られてしまうと、つらさと恐怖、不安が一気に押し寄せてきます。でも、「大丈夫、私が覚えているから」と言ってもらえるだけで、不安や怖さが少し和らぐのです>と。⇒2026/06/11
とよぽん
44
丹野さん、恩蔵さん、いずれの方の著書も既読のお二人が対談! 認知症のお母様を介護されていた恩蔵さんは、脳科学者であるがゆえにお母様の症状や認知症の進行に大きな不安を抱いておられた。丹野さんも30代で認知症と診断され、絶望感に襲われたが、できることとできないことを明確にして、忘れたときのことを想定した備えを構築していく。その最大の基盤は、当事者同士のつながりや支え合い(ピアサポート)だという。認知症になっても、その人らしく安心して暮らせる社会をつくりたいと、お二人の力強い対談だった。2026/05/06
kanki
19
対談。友達に診断名を伝える時は、出来ることも一緒に伝える。「指示が伝わらない」はおかしい、やれと言われても人はやれない。伝え方を工夫してほしい。家族の前では本音は言えない。笑顔、役割、居場所、褒める。2026/05/06
kitten
11
図書館本。認知症当事者である丹野さんと、脳科学者の恩蔵さんの対談集。やはり、当事者の丹野さんの視点はすごくわかりやすく、かつ、盲点に入ってることが多いね。認知症の行方不明者の原因は何?という問いに対して、丹野さんは、そりゃ家にいたくないんだよ。自分の意思で家族から隠れてるの。とバッサリ。GPSつけるにしても、本人の許可を取れよ、と。当たり前だけど、その発想が出てこないんだよね。そんな丹野さんでも、認知症が進行する怖さを感じてるのが、なんかグッとくる。こんなスーパーマンでも人間なんだなって。2026/03/31
久保田 たけし
3
若年性認知症と診断された丹野智文さん(52)と脳科学者の恩蔵絢子(おんぞうあやこ)さんの対談集。認知症の人は、何も理解できなかったり、暴れたり、異常行動するのではないかと、恐怖、あるいは不安に感ずる人は多い。しかし、違う。当事者の声に傾聴し、異常にていねいでもなく普通にコミュニケーションしてほしいという。恩蔵さんは自分の母親の認知症を介護した中で、認知症の当事者でも、海馬以外の脳の機能はほとんど残っている場合が多いと分析している。認知症は悪化一方で10年以内に寝たきりという定説は古いと納得させる。 2026/06/19




