内容説明
他人の“忘れ物”で生計を立てる元OL(「ブラック・ティー」)、19歳から付き合っていた恋人を捨てたはずが、東大卒のエリートとの結婚披露宴会場でその元彼と再会してしまった花嫁(「寿」)、推し活のために娘の貯金に手を付けた母親を追って上京した女子高生(「ママ・ドント・クライ」)、同期との7年越しの不倫に終止符を打った証券会社社員(「夏風邪」)――描かれているのは明日の私かもしれない。〈女の罪〉を描いた10編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のんちゃん
22
1997年初版の新装版。女の罪を描いた10の短編集。山本文緒さんの作品は、多分この作品集の初版が出た頃の少し前辺りから随分読んできた。他の文庫の後方にある宣伝文や文庫の裏表紙のあらすじを読み、興味がわいて。だが、いつも思うのは、私には合わない、という感想だった。いや、合わないなんておこがましい、私が作品の中にあるものを汲み取れないのだろう。多分、物語の最後で、突然、後は自分で考えなさい、と突き放されてしまう感覚が、私には無理な事なのだろうと思う。作品の後を自分で考える事は、山本作品では、私には難しい。2026/01/18
ベローチェのひととき
11
妻から廻ってきた本。10編からなる短編集。背表紙に女の罪を描いた10編と紹介されているが、今回は主人公が女性だっただけであり、男女どちらにもあり得る人間の性が描かれている短編集であった。ただシチュエーションとしては異常な状況が多かったので、あまり経験がなく興味深く読むことができました。会話も多く、すんなり読むことができました。2026/01/21
Sayuri Shimoyama
5
もう一昨年かな、山本文緒さんが亡くなったのを知って再読も含めてたくさん読んだつもりでいたけれど、こちらは初読。新刊(復刊)として並んでいて手に取りました。 少しクセのある、仄暗さをもつ短篇集。うまいなぁ。 これを機にまた山本文緒作品を読み返そう。2026/01/04




