内容説明
歴史的偉業の裏には、誰にも語られなかった「事件」が隠されている。
『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』が話題を呼んだ、青柳碧人の大正ロマン×ミステリー!
大正五年、「探偵になりたい」と探偵事務所の門をたたいた青年が遭遇した重大事件。
大正四年、アメリカより一時帰国した野口英世の前に現れた自称・娘を巡る一騒動。
大正七年、芥川龍之介が解き明かす、さえない男の恋を叶えた願掛けの謎。
大正七年、元・バンカラ学生が死後に推察した、偉大なる劇作家・島村抱月の秘した想い。
大正七年、与謝野晶子・鉄幹夫妻が大阪で遭遇した、絶体絶命の危機。
大正十四年、世界一有名な秋田犬・ハチと上野教授の一世一代の大捕り物。
大正十三年、遠野で花子という少女が出会った、不思議な言葉を話すざんだ坊主の正体は。
大正十二年、時代を経ていろいろな人の手を渡っていく紙人形「姉さま人形」の数奇な運命。
大正の偉人×不思議な謎を読み解く8編を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
43
大正時代の有名人が続々登場する軽いタッチのミステリー短編集。登場人物が重なり合ったりしているので連作っぽい雰囲気もあって楽しく読んだ。2026/01/18
イシカミハサミ
12
直木賞候補になった「乱歩と千畝」の 誕生前夜にあたる、大正時代を舞台にした短編集。 少し悪口っぽい言い方になるけれど、 名前を聞いたことがある人物がたくさん登場するだけで、 小説としての盛り上がりは控えめ。 その名前もこの時代を彩った人ではあるけれど、 現代人にどこまで通じるかというと限定的かもしれない。 明治時代は現代の社会を構成する基礎を作り上げたけれど、 大正時代は現代の社会を構成する思想を作り上げた時代かもな、みたいなことを思った。2026/01/13
NAOAMI
8
大正時代を主な舞台に実在の人物による日常謎的推理譚。一章に複数の実名人物が登場するが、こちらが知っているのは号であったり、有名になってからの名であったり、そこらへんいくつか伏されて物語が進むので、章末でオッ「この人だったのか!」と驚かされたりスッキリしたり。通天閣に名を刻んだ企業の創業者!大阪生まれなので少しノスタルジィ。太さんの苗字が神田とか(笑)。史実をベースにしつつミステリ要素を盛り込み、時に宮沢賢治と南方熊楠が推理合戦したり(少女の正体が!)裸の大将から平塚雷鳥の記憶を遡ったり、趣向満載で楽しい。2026/01/23
agtk
5
謎自体もおもしろかったが、登場人物がすごい。1話と2話を読み返しただけでも、平井太郎、田辺茂一、中村屋、野口英世、星一……知った名前ばかり。こんな感じだ8編も入っているのだからたまらない。続編希望。明治や昭和でもいい。2026/01/12
れんれん
1
文庫になるのをひたすら待った。やっぱり松井須磨子のセリフが沁みる(笑)舞台女優らしく大正っぽいはすっぱな物言いでタイムスリップ感満載。次は、明治の文豪や浅草12階を舞台にした作品を読みたい!啄木や漱石などの活躍が想像される。2025/12/27




