「黄色いベスト」と底辺からの社会運動――フランス庶民の怒りはどこに向かっているのか

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader

「黄色いベスト」と底辺からの社会運動――フランス庶民の怒りはどこに向かっているのか

  • 著者名:尾上修悟【著】
  • 価格 ¥2,024(本体¥1,840)
  • 明石書店(2025/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750349510

ファイル: /

内容説明

燃料税引上げを契機としてフランスで激化した「黄色いベスト運動」は、組織や政党に頼らず、富と権力を集中させる政府への異議申し立てを行っている。

格差と不平等が広がり「社会分裂」を招いている現代における新たな社会運動と民主主義のあり方を探る。

目次

序章 「黄色いベスト」運動で問われているもの
第Ⅰ部 抗議運動の展開
第一章 燃料税引上げに対する抗議運動
一.燃料税引上げと環境政策の問題点
二.抗議運動の勃発
三.フランス政府の反応
四.野党と労働組合の反応
第二章 抗議運動の激化と政府の譲歩
一.大暴動の勃発
二.フランス政府の譲歩
三.抗議運動の継続とマクロンの譲歩
第Ⅱ部 モラル経済の破綻
第三章 経済的不平等の拡大
一.経済のモラルの侵害
二.所得格差の拡大
三.購買力の不平等
第四章 租税システムの不公正
一.マクロン政権下の予算案と租税対策
二.富裕者と企業に有利な租税システム
(一)富裕者に対する課税の減免
(二)企業優遇の租税システム
三.租税の不公正感の高まり
(一)一般市民に対する課税の増大
(二)租税のうんざり感
第Ⅲ部 社会モデルの崩壊
第五章 社会分裂の深化
一.フランス国民の分裂
(一)民衆の怒りの高まり
(二)富裕者優遇政策の継続
(三)階層対立の激化
二.フランス地域の分裂
(一)大都市周辺部の問題
(二)フランス周辺部の問題
第六章 社会不安の拡大
一.社会保障不安
(一)失業不安
(二)年金不安
二.教育・文化不安
(一)教育不安
(二)文化不安
三.マクロン政権の社会プロジェクト
第Ⅳ部 代表制民主主義の危機
第七章 寡頭政治体制の確立
一.マクロンの基本的姿勢をめぐる問題点
二.テクノクラート主導の寡頭政治体制
三.マクロン政権の新たな対応
(一)マクロンの新指令
(二)暴動の鎮圧
(三)野党の反応
四.マクロンの国民への手紙と大討論会
第八章 市民主導の国民投票(RIC)
一.市民主導の国民投票の提起
二.大討論会と市民主導の国民投票
三.代表制民主主義と寡頭支配
終章 「黄色いベスト」運動が意味するもの
一.新時代の社会と市民運動
二.不平等な社会と市民運動
あとがき
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

jiangkou

8
フランスの黄色ベスト暴動概要本。またいつものフランス人ストライキだろうと思っていたら根底にあるのはグローバル化の影響を受け中流から落ちた困窮者層の運動であることが分かった。これは奇しくもトランプがとらえた支持者層と同じで、金融化した資本主義が機能不全に陥り、民主主義のトップモデルとして格付けされているフランスで直接民主制の導入など現政治体制の否定が始まっている。早晩他の国でも起こる問題だと分かった。本としてはマクロンの政治姿勢を批判するばかりで身が無い。が、概要をとらえるには良い本。2020/02/08

山田浩司

0
フランスで黄色いベスト来た人たちがデモを行っている事は、日本のニュースで以前に見たことがある。 そのデモ活動がどのような人たちが、どのような経緯から行っているのかを解説した本。 根底にあるのは、増税による低所得者層の生活への影響であり、日本でも同じ事が起こってもおかしくないように感じる。 この本は、デモに参加している側の視点が書かれており、直接の原因となった増税を行った大統領・政府に対して否定的に書かれている。2023/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15018143
  • ご注意事項

最近チェックした商品