内容説明
発達心理学者が教室に入り込んで体験した、貧困地区の公教育の実態と、小さな私立学校で行われる「超インクルーシブ教育」。アメリカ教育の光と影を通して、日本の教育の新しいかたちを考える。アメリカの教育は裕福な地域だけ見てもわからない。感性豊かな発達心理学者が、極貧の地域から裕福な地域の学校にまで深く入り込み、「インクルーシブ教育とは何か」を問う稀有な一冊。鈴木大裕(『崩壊するアメリカの公教育――日本への警告』(岩波書店)著者)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
32
インクルーシブ教育といわれて久しいが、そもそもインク―シブとは何だろうとずっと考えていた。ただ教室に一緒にいることでも、同じ教育を同スピードで受けさせることでもないとは思ってきたけど。だから違いを尊重しながらつながる場としてあるという問題提起はとても新鮮だった。著者の冷静にアメリカと日本の教育についてとらえているところもよかった。2019/10/25
Akihiro Nishio
25
ニューヨーク州シラキュースという街で、インクルージブ教育の実践を見て回った記録。貧困地区(頑張っているが悲惨)と富裕地区の公教育の差や、私立の学校の雰囲気などを概観したのち、アメリカの差を気にしない文化(差があり過ぎて気にしてもしょうがいない)、そもそも子供同士の関係性が少ないことがインクルージブ教育導入に有利に働いていることを示す。さらにNew schoolという特別な小さな学校での体験を通じて、子供同士の関係性も大事にする教育の可能性を見せてくれる。しかし、公教育の自由競争の結果は悲惨と感じた。2017/05/24
香菜子(かなこ・Kanako)
20
アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで。日本の学校関係者や教育関係者がアメリカの貧困地区の公立学校や超インクルーシブ教育から学べることは多い。日本の学校関係者や教育関係者はエリート意識と特権階級意識が強い人が多いから謙虚に学ぶ姿勢もあまりないし新しいことを取り入れるのにも時間がかかる。日本の学校関係者や教育関係者が無意味なエリート意識と特権階級意識を捨てない限り日本の学校教育はいつまでも進歩しないのかも。2022/08/15
佐藤一臣
20
インクルーシブ教育のアメリカ事例をエッセイで紹介したもの。発達心理の研究者兼インクルーシブ実践の小学校に娘を通わせている父親の観察は的を射ていてわかりやすい。個を前提としたアメリカの教育はインクルーシブ教育をしやすい土壌に感じたが、日本の場合は画一的な制度が教育の中心なので難しそう。同じ目標(評価水準)を目指すというエリート教育を文部科学省が180度転換しない限りインクルーシブ教育は浸透はしないでしょ。いくら個性、多様、グローバル、アクティブラーニングと叫んでも教師が疲れるだけ。2017/08/31
魚京童!
16
ゆーちゅーばーだった。やってみたらしい。良かったね。それで終わる。公教育が終わってた。自由だ。すべては自由だ。そういうことなんだと思う。アメリカには女神がいる。でも結局日本にはアマテラスがいるのだ。そういうことなんだと思う。富者はますます栄者に、貧者は貧者に。そもそも言葉がないよね。貧すれば鈍するのだ。お金なんていらないなんていえない。それでも自由が欲しいわけじゃない。もっとわくわくしていたい。でも最近やれてない。だからこそ今年は自分で決めることにした。また決めることにした。去年は流されるのが目的で、流さ2020/01/31




