香港の歴史――東洋と西洋の間に立つ人々

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香港の歴史――東洋と西洋の間に立つ人々

  • ISBN:9784750350172

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内容説明

本書は、分かりやすく、しかも学問的水準の高い、香港の通史である――。
雨傘運動から「国家安全法」提案に至る、昨今の香港危機にあたって、香港に関心をもつ読者の座右に置き、その歴史の特性を抑えることで、変動するニュースの深い理解の一助となろう。

目次

謝辞
凡例
はじめに 歴史の中の香港
第一章 植民統治初期の香港
西洋の中国再訪
「洋煙土」――アヘンと戦争
協力関係
香港が抱えたさまざまな問題
第二次アヘン戦争
太平天国の反乱と中国人移民
第二章 国家と社会
経済――アヘンと移民
社会〔華人/ヨーロッパ人/ユーラシアン/インド人〕
政府、法、司法〔政治体制/法と司法部門/華人に対する管理〕
統制のテクニック?〔植民地教育/売春と伝染病の取り締まり/妹仔〕
第三章 植民地主義とナショナリズム
一八九四年のペスト流行
一八九四年の改革運動
新界の獲得
香港の華人資本家の台頭
香港と中国のナショナリズム
辛亥革命と香港への影響
一九一二年から一九一三年のトラムボイコット
香港大学
香港と第一次世界大戦
第四章 戦間期
華人資本の工業と銀行
政治体制の発展
ストライキとボイコット〔一九二〇年の機械工場ストライキ/一九二二年の海員ストライキ/一九二五年から一九二六年のストライキとボイコット〕
分断された世界、分断された生活
公共事業と社会福祉
売春業と妹仔
財政支出の節約
第五章 戦争と革命
守りがたきをを守る
香港陥落
日本軍による占領
戦時計画と香港再占領競争
香港の回復
戦後の変化とヤング・プラン
香港と一九四九年中国革命
第六章 新しい香港
朝鮮戦争と冷戦
戦後の経済的繁栄
世界の新しい秩序への対応
一九六〇年代〔一九六六年スター・フェリー騒乱/一九六七年の衝突〕
福祉社会の建設
第七章 香港人になる
経済・社会・文化の発展
信頼によって帰属感を確立する――汚職との戦い
香港の前途についての交渉
中英交渉と「中英共同声明」
恐慌状態の町
「基本法」
九龍城塞の最後
第八章 一九九七年へのカウントダウン
天安門事件への反応と影響
新空港をめぐる論争
一九九七年への対応
最後の帝国主義者――パッテンの改革
特別行政区行政長官への競争
カウントダウンの終わり
世界史の中の一九九七年
エピローグ 一九九七年を超えて
「一国二制度」構想と香港の自治
植民地主義とその遺産
リーダーシップの問題
香港と中国大陸
香港における歴史
訳者あとがき
参考文献
歴代香港総督・行政長官一覧
年表
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

11
▼アヘン戦争後の清から英国への香港島の割譲から、1997年の中国への返還までの香港通史。訳者あとがきで、2020年の民主化デモに言及されている。▼著者は香港育ちのアメリカ人。中国、英国のどちらにも寄らない態度が一貫している。▼英国統治を美化する声もあるが、代議制の導入をずっと拒否してきたのは英国側だ。それが返還が近づくと態度は激変、急に民主化を進めた香港政庁…。英国の狡さを感じた。▼英国香港政庁、英国政府、中国政府の政策に翻弄されてきたのは香港の一般市民だ。通史を読んで、泣けてくる場面が多数あった。 2023/05/13

穀雨

5
なんと本邦初という香港の通史。イギリス、中国、香港市民のどの視点から描くかによって内容が左右されるため、そもそもテーマとして難しいということがあるらしいが、アメリカ人歴史学者の手による本書は比較的客観的な叙述に成功していると思う。植民地香港成立直後の太平天国の乱から文化大革命まで、間歇的に押し寄せる中国大陸からの移民難民が香港の活力と繁栄の源となってきた半面、過密化や治安の問題から、次第に彼らが厄介払いされるようになった過程がよくわかる。2024/07/13

takao

2
ふむ2020/10/02

1
香港大学史学系のジョン・M・キャロル教授による”A Concise History of Hong Kong”の邦訳。中国・イギリス・香港という3つの異なる視角から香港について客観的に記述されており、安定した都市というイメージとは真逆の激動の歴史を知ることが出来る。倉田教授による訳者あとがきでは、中聯辦傘下にある中華書局から出版された本書の中国語版『香港簡史』が中国政府に都合の悪い記述を削除したものであったことにも触れられている。2020/09/20

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