河出文庫<br> 死まで 吉村昭初期短篇集

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河出文庫
死まで 吉村昭初期短篇集

  • 著者名:吉村昭【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 河出書房新社(2025/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309422206

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内容説明

学生時代より執筆の「学習院文藝」掲載作品を柱とした、最初期の貴重な短篇を収録。全て単行本未収録作品。若き日より、冷徹な視点で人間を見据える高い文学性は瞠目に値する。発掘原稿「日曜日」も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ@no book, no life.

83
故吉村昭氏の最新刊。発掘短編という一編を含んだ短編集。氏が大事にし、長編との間の竹の節目と語っていたという短編が初期の物を中心に収録されている。書店で面陳されていて即購入。氏の男と女の情念とそれに絡む死が様々に描かれており、惹き込まれたのである。氏の史実小説等だけではなく、本来の筆力と技を味わい、若さをも味わえる貴重な一冊だと思えたのである。優れた短編は強烈な消えぬ印象をその後読者に残す物だと僕は思うが、こちらにはそうした力があった。ファンならずとも是非。2025/11/03

mondo

47
桑原文明氏による解説の後に、初出一覧があり、14篇の短編がいつ書かれたものかが分かる。それをみた上で、読んでみると、あらためて吉村昭が送っていた時代背景やその頃に書いていた作品が思い起こされ、久しぶりに対面する吉村昭を深く味わうことができる。 「再会」は、最初に映画化された「密会」を思い起こさせる。初めて読んだという気がしない。いつの間にか、作品の中に没入している自分に気付く。また、学習院文芸時代に書いた作品には驚かされた。既に作家吉村昭が誕生していることに気付かされる。特に最後の「雪」は秀逸ですね。2025/12/23

kiiseegen

7
最初期短篇集。発掘短篇含む十四篇。まだ、発掘やら未収録とかあるのね...。2025/10/25

たまる

6
14篇の短編集。学習院大時代の同人誌作品も含まれてるらしい。 羆嵐や時代小説等の長編で有名な吉村昭だけど、この吉村昭の短編集、本当に良い! 女学生視点の話で、いつもの渋い文体からガラッと可愛らしく変わっててこんなこともできるのか、と恐ろしく思ったくらい。好きじゃ…2025/10/29

ギブソン

5
初期短編集だからか、これまで読んできた文体とはかなり違う感じだが、これも良い。 動物短編集でも感じたが、筆者の短編はバラエティーに富んでいて飽きないですね。2025/11/05

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