内容説明
小学六年生の春。母が突然失踪し、ひとり残された櫻井蒼は、東京から青森に住む祖母のもとへ引っ越すことに。祖母は、ド派手な衣装に身を包み、地元では「拝み屋」と呼ばれ、一目置かれる存在だ。だが、その正体は鋭い観察眼と冴えわたる推理で人々の悩みを解き明かす、町の名探偵だった。 見知らぬ土地での暮らしに戸惑いながらも、蒼は祖母とともに数々の事件に挑むことに。消えた三味線の謎、ねぶた祭の夜に起きた誘拐事件――。不可解な謎と向き合うなかで蒼はやがて、家族の意味を問い直していく。心あたたまる連作ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kosmos
20
「お母さんは蒼を捨てることにしました」という手紙を残していなくなった母。一人きりになってしまった小学六年生の蒼は、青森のおばあちゃんのところへ行くことに。おばあちゃんはなにやら地元で「カミサマ」と呼ばれ尊敬されているらしい。実際拝みをしているおばあちゃんはうさんくさいけど、その推理力で人々の困りごとを解決している。細かいところによく気が付く蒼はおばあちゃんをサポートするようになり、いろんな人と交流する中で成長していく。最終話では蒼が自分の気持ちを伝えられて良かった。2026/02/05
ゆり
12
少し疲れ気味で優しい物語が読みたかったので、この作品はぴったりでした。突然母親が出ていって悲しみ困惑しつつも、祖母のいる青森に行く主人公の蒼が、青森で人間の温かさに触れていき成長する様子にほっこりしました。祖母であるカミサマは祈祷師のようであり、その実は探偵さながらの推理をしていく有能おばあちゃん。日常ミステリーのため重すぎず、家族についての話が多く、それを通して蒼が家族について考えていく過程がよかったです。おばあちゃんの考え方も素敵。おばあちゃんと蒼のコンビも最高でした。シリーズ化してほしい作品です。2025/12/23
ときわ
7
日常のミステリ連作のような話と、蒼がおばあちゃんと暮らすことになった事情(最後のほうで分かる)二つが、水と油のようにただ混ざった感じがしてすごく座りが悪く読んでいてもやもや。何かもっと簡単な事情でおばあちゃんと孫が同居して、二人で謎を解くのなら気楽に楽しめたのに。読み終わって見方を変えてみた。作者の五十嵐さんはコーダだった。ミステリは添え物。お母さんの話を書きたかったのだと。このお母さんの問題解決能力の低さ。子供の蒼がそれを支えているのは、コーダと同じかも。こんな子はたくさんいるのかもしれないと思った。2026/02/05
こはる
2
小学六年生、蒼が青森に住むことから始まる物語。ド派手な衣装のおばあちゃん。「拝み屋」なのに通称カミサマ。本の表紙から、ほのぼの系かと思い読み始めましたが、大人の汚い部分が色々出てました。個人的には電話の話が1番怖かった。現実の世界にも人を信用する事が難しいこと多々ありますが、カミサマがいてくれたら何とかなりそう。2026/02/01
みやび
2
☆42026/01/11




