内容説明
小学六年生の春。母が突然失踪し、ひとり残された櫻井蒼は、東京から青森に住む祖母のもとへ引っ越すことに。祖母は、ド派手な衣装に身を包み、地元では「拝み屋」と呼ばれ、一目置かれる存在だ。だが、その正体は鋭い観察眼と冴えわたる推理で人々の悩みを解き明かす、町の名探偵だった。 見知らぬ土地での暮らしに戸惑いながらも、蒼は祖母とともに数々の事件に挑むことに。消えた三味線の謎、ねぶた祭の夜に起きた誘拐事件――。不可解な謎と向き合うなかで蒼はやがて、家族の意味を問い直していく。心あたたまる連作ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆっき
37
五十嵐大さん2冊目。蒼が6年生になって初めての朝。母親の夕子が突然失踪して東京から青森のおばあちゃんの所へ引っ越し。おばあちゃんの千津は地元で「カミサマ」と呼ばれる町の名探偵。鋭い観察眼と推理で悩みを解決するおばあちゃんはかっこいい。孫の蒼もなかなかの洞察力。良き相棒になれそう。青森に居場所ができた蒼。ひとりで過ごすことが多かった蒼に遥斗のような大切な友達ができてよかった。読みやすい日常のミステリでした。2026/02/19
rosetta
30
★★★✮☆東京で母親と二人暮らししていた小学6年生の主人公が置き手紙一つで母親に去られ、青森に住む祖母に引き取られることに。カミサマと呼ばれ神通力があると思われているが実は卓越した推理力で依頼者の悩みを解決するのだった。そんな祖母のやり方を詐欺まがいではないかと悩みながら青森での生活に次第に馴染んでいく…主人公は小学生にしてコナン君並みの名探偵ですか😁。日常の謎系になるのかな?母親が去った理由を引っ張って次巻に繋げるのかと思ったらあっさり真相を明かしちゃって。続きはないつもりなのでしょうか?2026/03/28
kosmos
23
「お母さんは蒼を捨てることにしました」という手紙を残していなくなった母。一人きりになってしまった小学六年生の蒼は、青森のおばあちゃんのところへ行くことに。おばあちゃんはなにやら地元で「カミサマ」と呼ばれ尊敬されているらしい。実際拝みをしているおばあちゃんはうさんくさいけど、その推理力で人々の困りごとを解決している。細かいところによく気が付く蒼はおばあちゃんをサポートするようになり、いろんな人と交流する中で成長していく。最終話では蒼が自分の気持ちを伝えられて良かった。2026/02/05
なな
17
初読みの作家さん。面白かったなあ。他の作品も読もう。2026/02/28
onasu
14
小学校6年生初日の朝、母親が置き手紙をして出ていった蒼(アオ)には、手紙の通り、会ったこともない青森の祖母が迎えに来てくれるが、その人は地元では「カミサマ」と崇められている「拝み屋」で…。 このトンデモ設定に多少の違和感は吹き飛ばされてしまうが、それを凌駕するのが、祖母のパワフルさと蒼の順応性による持ち込まれた困りごとへの対処で、これが一気読みへと導いてくれる。 終盤にちょっとな…、はあるんだけど、何はともあれ、子どもが生き生きと過ごせるようになるストーリーは小気味よく、旅のお供なんかに最適。2026/05/28
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