独裁者の倒し方―暴君たちの実は危うい権力構造

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独裁者の倒し方―暴君たちの実は危うい権力構造

  • ISBN:9784492224359

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内容説明

「世界の厄介者」はなぜ倒れないのか?
側近たちとの避けられないトレードオフ、非道な行動の背後にある、裏切りや暗殺、叛乱への恐怖……
独裁政権の特異なパワーバランスや脆弱性を明らかにし、抑圧なき世界を実現するための書。

「思考を喚起する」--エコノミスト紙
「圧倒される」--フィナンシャル・タイムズ紙
「愉しく読める」--デイリー・テレグラフ紙
「完全に引き込まれる」--ブライアン・クラース(『なぜ悪人が上に立つのか』著者)

エコノミスト紙「2024年度ベストブック」に選出、世界20カ国で刊行!

独裁者は側近がつくる。
独裁者になるということは、降りられないランニングマシンの上で走り続けるようなものだ。
彼らはその立場上、「穏やかに辞任する」という出口戦略を持ちえず、常に脅威にさらされているのだ。
政権のパワーゲームという視点で独裁制を読み解く画期的な書。

目次

序――黄金の銃のパラドックス
恐怖におびえながら生きる独裁者
「リビアのゴッドファーザー」の悲惨な最期
独裁者はどのように失脚するのか?
注目すべきは独裁者個人よりも政権の仕組み
取材した人々と本書の構成
……
第1章 降りることのできないランニングマシン
独裁者が権力を求める理由
国内一の金持ち
後継者という敵
民主化という選択肢
亡命という選択肢
……
第2章 内なる敵という脅威
皇后エカチェリーナによるクーデター
独裁者が必要とする3つのグループ
権力を維持するための食料の分配
「独裁者のジレンマ」と人材のプール
お金というアメと弾圧というムチ
……
第3章 軍人たちを弱体化する
ガンビアの独裁者を倒すクーデター計画
作戦当日の夜とその後
クーデターの回数と成功率
クーデターにかかわる3つのグループ
首都をおさえるべき理由
……
第4章 叛逆者、武器、資金
私腹を肥やし過ぎて失脚した独裁者
叛乱を起こすことは困難になっている
叛逆の理由と手段
反政府勢力の資金源となるダイヤモンド
身代金による資金集め
……
第5章 国外の敵、国内の敵
独裁政権は戦場では有利
スターリン政権における粛清の嵐
戦果報告における?の蔓延
秘密作戦による外国の介入
失敗したアメリカのカストロ排除作戦
……
第6章 民衆に銃を向ければ負け
抗議行動の拡散という脅威
抵抗運動の「3.5%ルール」
弾圧が裏目に出るとき
政権を正当化する試み
敵対勢力の「抱き込み」と連帯の阻止
……
第7章 暗殺の他に選択肢がないとき
独裁者殺しは正当化できるか?
暗殺される可能性とそれを防ぐ方法
アフリカの独裁者を守るロシアの準軍事組織
安全のために自らを隔離する
国民から切り離されたプーチン大統領
……
第8章 政権交代の難しさ
独裁者が倒れたときに起こること
独裁体制が崩壊した後のスーダンを見舞った悪夢
繰り返す独裁政治のサイクル
内戦を避けるための権力継承の規則
民主制につながる非暴力的な抗議行動
……
第9章 独裁者の倒し方
外国勢力が独裁政治のサイクルを断ち切る2つの方法
独裁者の力を弱めるためにすべきこと
敵対者を監視し抑圧する技術を与えない
制裁措置の実施や防衛保障の停止
ライバルの人物に力を与える
……
謝辞
原注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

27
独裁者はなぜ倒れないのか?その特異なパワーバランスや脆弱性を明らかにし、抑圧なき世界を実現するための1冊。独裁者は降りられないランニングマシンの上で走り続けるようなもの。国家指導者2790人の運命を追跡したデータから、約69%が殺害・逮捕・亡命に追い込まれる現実を明らかにして、権力集中をさせて安泰生活は幻想で、側近・軍・民衆に常に脅かされ、後継者問題やクーデターのジレンマに苦しみ、軍を分割統治、頻繁な配置換え、核兵器の抑止力といった策も、新たな脆弱性を生む自己矛盾を抱え生き延びるのは簡単ではなさそうです。2026/02/07

どら猫さとっち

19
トランプ、プーチン、ネタニヤフ政権下の世界で、今読んでおきたい一冊。何故独裁者は倒れないのか。倒すには何が必要かを解説。「独裁者になるということは、降りられないランニングマシンの上で走り続けるようなものだ」とあるが、支持者も独裁者を持ち上げることがやめられないでいる。この国の高市現象も、同じようなものか。独裁主義は恐ろしいが、仕組みを知ることで脱することができるのではないだろうか。2026/03/09

TK39

3
独裁者は見かけほどには強くなく、倒されることが多いようだ。たしかに権力継承に成功した例は北朝鮮など一部であり、あまりない。 色々と事例はあるが、深掘りされてはいないのが残念。また、アフリカの事例が多い。2026/03/15

雪だるま

2
世界中の独裁者がなぜ何歳になってもあれだけ権力に執着するかわからなかったが、本書を読んで納得した。民衆を弾圧し、圧政を敷く暴君は常に周囲からの反逆に怯え、一度権力を手放したら自分がどうなるかわからない。だから権力にしがみつき、異を唱える民衆を容認しない。亡命など成功したとしても約束を反故にされることもあるし、民主国家であればなおさら圧政者を容認しない。2026/03/01

黒とかげ

0
なかなかに興味深い。半分はゴシップ的な面白さだが、それだけではない。この本を読むとニュースの感じ方が変わる。日本からだと独裁者は馬鹿な事ばかりやっているようにみえる。だが、独裁者も好きでやっているのではないのだ。独裁者なりの合理性がある。2026/03/09

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