ハヤカワ新書<br> なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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ハヤカワ新書
なぜ日本文学は英米で人気があるのか

  • 著者名:鴻巣友季子【著】
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 早川書房(2025/12発売)
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  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400511

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内容説明

世界文学の潮流から、日本文学の快進撃の理由がクリアに見えてくる!

柚木麻子『BUTTER』、雨穴『変な絵』、王谷晶『ババヤガの夜』などが英国の文学賞やベストセラーリストを席巻した2025年。翻訳家・文芸評論家として国内外の文学シーンを長年観測する著者が人気の理由を読み解く。英米の書評に見られる意外な形容、日英翻訳家たちの創意工夫とネットワーク、排外主義的な政治状況に反発する若い世代からの支持……。フェミニズムからミステリ、猫と喫茶店が定番のヒーリングフィクションまで、村上春樹以後の「世界文学としての日本文学」を描く決定版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

172
海外の書店で日本文学は村上春樹しか見かけなかったが、最近は新しい作家が広く認知されてきた。翻訳家である著者は創作と翻訳の両面で女性の活躍が顕著であり、特に英米で現れた新世代の翻訳家が若い日本作家に注目したと見る。翻訳小説に消極的だった英語圏の出版社も911以後は目を向けるようになり、そこに翻訳者が推す作家をプレゼンし、Z世代の読者が育つなどの条件が重なったためという。癒し系の読み物が人気だったりSNSでバズるなど現代ならではの興味の出方も紹介されており、自国第一の政治的潮流下でも外への関心の高さがわかる。2026/04/06

tamami

103
村上春樹は海外で多くの読者を獲得して、ノーベル賞候補にもなった由、彼以外にも期待される作家が、との思いでタイトル買い。海外、殊に英米における日本文学の伸張、中でも女性作家の作品が多く読まれるようになった流れについて、作品・作家・翻訳者・彼我の社会における文学の位置づけなど、ベテラン翻訳家ならではの見方で、丁寧に解説している。とはいうものの、本書に登場する膨大な作品や作家は、見たこともない名前ばかり。自分の不明を思い知らされる。好奇心の赴くままに、既知の作家の未読の作品を紐解いてみようと、読書心を擽られる。2026/01/11

コットン

80
著者の鴻巣友季子さんはウルフの『灯台へ』で上手い翻訳を書かれていて、著者の新書ということで手に取った。現在は海外特に欧米での日本文学の受け止められ方の転換点のようだ。村上から村田(沙耶香)へという流れから、欧米の読者が文学好きになるための助走としての日本の喫茶店や本屋や猫が出てくるフィーリングフィクションに注目が集まっているらしい。2026/04/29

Nobu A

53
鴻巣友季子著書11冊目。2週間前に初版発行で湯気が出る程の新刊ホヤホヤ。早川書房続き。前書は負の面だったが、本書は正の面。攻めのハヤカワ。タイトルに惹かれて購入した訳ではない。俺だって海外文学の人気の理由を即興で十ぐらい挙げられる。この現象を鴻巣友季子がどんな論拠でどんな考察をしているのかに俄然興味があった。帯の担当編集者の惹句通り、世界文学シーンの最前線を明晰な分析を通して﨟長ける文章で開陳。マーキング多数。翻訳者兼文芸評論家だが、本書に限っては研究者然に映る。内容充実で読み応え十二分。啓蒙書。2026/01/08

ころこ

52
新し目のレーベルなのだが、雑誌のような雑な編集がなされていて、新書の行く末が心配になる。女性の日本語の翻訳文学が盛んになったのには①そもそも多和田、小川、川上のときからここ30年女性作家は強い。②作家は翻訳家との共同作業として戦略的にどの様な翻訳がなされるかに意識的になる必要がある。③英米の政治文化の影響力が落ちてきて英語圏で受容されてきた背景があるが、内向きの英語話者に翻訳だと気付かれないことが重要だ。オリエンタリズムでないということが日本文学にとって希望だ。後は男性作家だが直ぐに名前が浮かんでこない。2026/01/25

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