内容説明
通過儀礼としての同性愛、ジェンダーが5つある社会……
人類の“セックス”は、なぜこんなにも多様化したのか
大変身近なことなのに、口にすることがはばかられる「性」の話題。私たちにとって「性」とは一体何なのでしょうか。
本書でお話しする《セックスの人類学》では、生物進化と比較文化の2つの視点から「性」を見ていきます。
私たちと同じ霊長類であるボノボやラングールとヒトのセックスはどう違うのでしょうか?
同性愛やフェティシズムの起源はどこにあるのでしょうか?
長い年月をかけ人類が獲得した多様で特異な「性」を眺め、人間存在そのものについていま一度考えていただけることを願っています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
駿河
7
人間の性文化・性行動を生物深化的視点(縦軸)と比較文化的視点(横軸)から捉える。世界中でジェンダーに関する様々な議論、それぞれの「普通」が主張されたりしているが、縦軸で見ても横軸で見ても一夫一妻制が必ずしも普通であるとも言えないらしい。霊長類で比較したとき、人類は発情兆候を持たないことと父性が存在することが特殊だという話と、身体変工の話が興味深かった。女子割礼/女性器切除の話から、文化相対主義と価値普遍主義の対立構造、多自然主義という考え方の提案。自分にとって新視点な内容が多かった。2026/01/30
funuu
5
この本だと いわゆるホモ、レズは人類史の中で特別な事ではない感じだ。 人類は生存戦略的に一夫一妻を選んだ チンパンジーは乱行型 ゴリラはハーレム型 ボノボは性交で融和を図る 未開民族には 性交から子供が生まれるのではないと考えるのもいる。 ペニスピンといって あそこに玉を入れる都市伝説みたいのが実際にあった 性に振り回されていくのが動物である人間 不同意性交罪ができた ますます 相手を見つけて性交をするハードルが一つ増えた感じだね2026/01/16
keisuke
4
図書館。何というか、世界って広い。学生時代、同性内でだけなら多少話せてもその後話すことはなくなるし、夫婦間でもあまり話さない。(話した方が良いとは聞くんだが)だから日本人の中でも違いはあるし、世界、さらに他の動物もとなるともう違う営みの話に感じられる。子どもにいずれちゃんと話さなきゃなとは思ってるんだが…小学校入るくらいの時聞かれたのに何となく逃げて、その後聞いてこないからなぁ。2026/03/01
totuboy
3
私たちがいわゆる「規範」として持っている性の概念が揺さぶられる。ただし、ある特殊な例を無理やりに見出しているような感じもある。なぜそういった例がマジョリティとならないのか、なぜそういった慣習を受容してきた社会と排除してきた社会とに分かれるのか。もっと時間軸と空間軸との交わりから考察がなされると面白いのかも。2026/01/17
優さん@はいカード
2
「性(セックス)」がテーマだけど、現代日本の性(教育や産業など)ではなく、前半部は動物(ハヌマンラングールの子殺しやボノボ)、後半部はバリやポリネシアの先住民の風習(割礼等)など人類間の比較がされる。 動物論があることで単に性を生理的欲求と割り切るのは危険であるとわかるし、一夫一妻制や富国強兵など近代の性は文化に相当支配されていることもわかる。 男女以外のジェンダー分類や、昨今のアメリカ(≒日本?)は「性肯定社会」と「性否定社会」が併存の(中立や無関係ではない)「性両義的社会」だとの話など、興味深かった。2026/02/22




